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読書ノート

酒見賢一 『墨攻』 新潮文庫 読了

投稿日:2004-02-17 更新日:

墨攻 (新潮文庫)

墨攻 (新潮文庫)

 この小説を原作とした漫画は小学生の頃、歯医者で見たことがある。
しかし、小学生にはあまりにコウハな内容で面白くなかった。
記憶がある。

墨攻 (1) (小学館文庫)

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墨攻 (1) (小学館文庫)

 最近、白川静先生の『孔子伝』をみて、儒家の批判者としての
墨家に興味を持っていた。また小泉首相墨子を引用したり
それを小林よしのりが排撃したり、ちょっとした話題にもなっている。

 古本屋で前から目をつけていた書物『墨子』を買ってみたのだが
どうもなかなか意味がとりづらい。
それなら小説で先に読んでみようかと手に取ったのがこの『墨攻』。
とかく兼愛とか非儒、非攻がクローズアップされがちな墨子
アグレッシヴな部分を描く。書物『墨子』のうち、散逸してしまった
ところに書いてあったであろう兵器、兵法を面白く再現している。
単純に興奮できて面白いし、適宜墨子の思想史的解釈も
織り込まれるので、墨子入門にもオススメ。

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