「禅的生活」等の新書も活発に出している
現役臨済宗僧侶作家。
新興宗教や、いわゆる霊媒師・超能力という
あやしいものは普通仏教は敬遠し、無記するのが常套手段だが、
この人はそこに敢えて踏み込んだり量子力学を持ち込んだり
多角的な視点で仏教を捉えなおそうとしていると思う。
なんかオカルトめいているが、ユング心理学に通ずるものがある
(解説が河合隼雄氏であるし、氏自身も華厳教との関連に触れている)

- 作者: 玄侑宗久
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2005/01
- メディア: 文庫
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この直木賞を取った表題作よりも、「朝顔の花」のほうが
数倍恐ろしく、人間の業と悲しさを淡々と描いていて面白いと思った。