ストーンオーシャン―ジョジョの奇妙な冒険 Part6 (1)
ジャンプで毎週欠かさず読んでいたのだが、中国留学で途絶して
しまったまま、ずっと読まずじまいだった。ここにきて全巻とおして
一日で読んだ。第六部は、主人公が空条承太郎の娘、除倫であり
シリーズとしては異色のキャスト。はじめはアクションなど、ちょっと
物足りないかと思ったが、極限状態での親娘の絆や
ハリウッド映画ではとても描けない毅然としていつつ
嫌味のない恋愛とか、女性主人公のお陰で荒木飛呂彦の新たな世界を
見せてくれたと思う。 <以下ネタばれあり>
今回のボスのスタンドは、時間を無限に加速させる。
永劫回帰を繰り返すうち、自分の運命を知ることができれば、
自分が何時死ぬのか分かれば、運命に対する覚悟ができる
それがすなわち幸せなのか。
真の精神的な死とは、運命がもたらす万象への服従の同意である。
運命はわたしが「わたし」である所以のいっさいを奪えるからだ。
シモーヌ・ヴェーユ