スティーヴン ホーキング, Stephen Hawking, 佐藤 勝彦
ずっと昔、高校の頃から量子力学には興味持ってたんですよ。
でも数学?まで一応とったにも関わらず酷い数式アレルギなので
量子力学なんて夢のまた夢、相対性理論も分からん、
もう中学程度の数学すらわかりません。。
でも現代の知の体系において、科学・とりわけ物理学は
避けては通れないですよ。
知らなければ人生の何分の一かを損してしまう。
ハイゼンベルクの不確定性原理、
コペンハーゲン解釈の非局所性とか、
不思議でしょうがない。
そんな自分にうってつけだったのが、
ホーキング博士の「語る」シリーズ。
数式を1つ掲載するたびに、売上が半数墜ちるぞ!という
友人の至極もっともな意見を取り入れて、相対性理論のあの
質量=エネルギという数式1つ載せるだけで
宇宙から未来から、バシバシかたれてしまうなんて、、
凡百の「何とかが分かる」シリーズを何冊も読むより
ホーキングの語りを聞いていたほうが何千倍も良い。
数学はいくつかの公理、演算の規則から出発するもので、
要するに内部矛盾性があればよい by朝永振一郎
ホーキングの宇宙の始まりと終りに虚時間を導入したのだって、
それが単にそっちの方が矛盾が無いということから、と。
世の中で一番論理的と思われる数学だって、
ゲーデルの不完全性定理から、真とも偽とも判断できないものだと
証明されてしまった。
ホーキング博士のお陰でもういちど数学に挑む気になれた。
最近ガイナックスの「トップをねらえ」の1と2を見たんだけど
量子力学と相対性理論知っておけば何倍も楽しめるとおもう。
相対論的宇宙論の多宇宙解釈とかも出てくる。
2はもうSFじゃなくて、ファンタジーだけどね。