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村山早紀 『天空のミラクル』感想。ゲーム『ペルソナ2』にも見られる「噂システム」

投稿日:2008-04-16 更新日:

 江戸時代の隠れキリシタンの少女の罪と、その遺志を受け継いで世界中を旅した少女の末裔の物語。

 冒頭の悲劇のスペクタクル。凄絶な場面だが、竜が舞う姿からは人智を越えた崇高さを感じる。その後の複線の張り方も巧くて、最後まで一気に読んでしまった。人々の言葉、うわさ話が実体と化して「あやかし」となる。

 都市伝説の「首なしライダー」や「血塗られたホテルのオーナー」等が人々の恐怖心から生み出される恐ろしさ。PSの『ペルソナ2 罪』というゲームで「うわさ話」がどんどん現実となる恐怖を描かれていて、言いようの無い怖さを感じた。

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ペルソナ2 罪

ペルソナ2 罪

 この本は児童書ではあるが、人々の心が生み出す怪物の怖さは大人になるほど敏感に感じるのではないだろうか。最近読んだ後、気分が塞ぐような小説ばかり読んでいたのだがこの本は読後感が非常にさわやかだった。続編が出ているので早速読んでみたい。悲劇の少女が生み出してしまった人工生命と、その罪とをどう決着つけるのか、基督者の端くれとしてちょっと興味がある。


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