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映画『ホロコースト-アドルフ・ヒトラーの洗礼』感想。ナチスとヴァチカンの関係

投稿日:2008-04-19 更新日:

ホロコースト-アドルフ・ヒトラーの洗礼-

ホロコースト-アドルフ・ヒトラーの洗礼-

マチュー・カソビッツ,ウルリッヒ・トゥクール,マーセル・ユーレス,コスタ=ガヴラス

原題は「Amen」、アーメンはキリスト教において

「然り・その通り」という意味だ。ナチスの親衛隊SSがヒトラーの命令に

対して、「然り、然り」と盲従し、ヴァチカンの司教たちが

教皇の事なかれ主義政策に対して「然り、然り」と盲従する。

「アーメン」ではわかりにくいと思ったのか、

ホロコースト-アドルフ・ヒトラーの洗礼」という題になっているが

ヒトラーは直接出てこないし、他にも似たようなタイトルの映画が

いっぱいあるので日本語題をつけた人のセンスを疑う。

この映画、ナチスとヴァチカンという権力に盲従する人たちの

群れの中で、現状を打破しようと奔走する者2人が主人公である。

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ナチスの罪を告発する親衛隊中尉と、

教皇を動かしユダヤ人弾圧を阻止しようとする司教。

その努力は報われない。ユダヤ人はガス室に粛々と送られる。

随所に貨物列車がユダヤ人を運ぶカットが挿入され、

そのたびに組織に対する個人の無力をひしひしと感じさせられる。

最後の最後まで後味の悪い映画である。

その後味の悪さが、人間のどうしようもなさを

ありありと見せつける。

日本版のパッケージでは、婉曲的にしか示されていないが

欧米版のパッケージは、ハーケンクロイツ(鉤十字)と

十字架が完全に合わさっていることが示され、物議を醸し出したという。

最後まで観ると、それが重大な意味を投げかけていることが分かる。

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