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漢詩のカケラ

漢詩のカケラ・陸游「春愁」

投稿日:2008-04-19 更新日:

漢詩はきちんと読解して鑑賞しようとすると

典拠とかの知識がないととても難しいので

一番おいしいところをサクッと味わってしまおうという企画です。

北宋・憂国の大詩人、陸游≪りくゆう≫(1125-1210)。

七言律詩「春愁」の首聯より

『春愁茫茫塞天地 我行未到愁先至』

(書き下し文)春の愁いは茫茫として天地を塞ぎ

我が行、未だ到らざるに愁い先ず至る

(日本語訳)春の憂愁は果てしなく広がり 天地を塞いでいる。

私の人生の行く末はまだ何も分からないというのに

憂愁は先にやってくる。

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陸游らしい壮大な詩です。春の愁いという個人的な感情が

天地を覆うほど大きく表現されています。

また、果てしない天地と一人の人間の対比によって

悠久の自然と有限で一寸先の未来も分からない

人間のはかなさも表しています。(漢詩の常套表現)

陸游詩選 (岩波文庫)

陸游詩選 (岩波文庫)

参考までに

(現代中国ピンイン)

chun1 chou2 mang2 mang2 sai4 tian1 di4

wo3 xing2 wei4 dao4 chou2 xian1 zhi4

一見憂鬱な詩ですが、中国語で読むとかなり軽やかな感じになります。

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