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村尾国士『おれは土門拳になる』感想。“奇跡の光”にたどり着くためには

投稿日:2008-07-18 更新日:

おれは土門拳になる―“奇跡の光”にたどり着いた写真家・増浦行仁の生き方
おれは土門拳になる―“奇跡の光”にたどり着いた写真家・増浦行仁の生き方
村尾 国士
(6月16日読了)

タイトルを見て、棟方志功の「わだはゴッホになる」の
パクリかと思って、手に取らなかったが、図書館にあったので
借りてみた。「おれは土門拳になる」、この不遜かつ大胆
ちょっと恥ずかしい台詞は本当に増浦行仁が高校時代に
放った言葉らしい。

増浦行仁という写真家は知らなかった。そもそも日本の
写真家にはあまり興味がなかった。土門拳木村伊兵衛
もはや歴史的人物なので押さえてはいるが。

土門には2つの顔がある。
一つは「古寺巡礼」の芸術写真家としての面
もう一つは「生きているヒロシマ」等の社会派の面。

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増浦は芸術写真家としての土門を継承している。

アメリカのファッション写真家に押しかけ弟子になるところや
パリには行ったが、借金でにっちもさっちも行かなくなり
母に援助を頼んだら、500円だけ送られてきたとか
1人のズッコケ男の立志伝として面白かった。

マイヨール、ロダンミケランジェロの彫像を
失われた技術・プラチナプリントで撮る。触媒にプラチナを
使うので大変高価だがとにかくシャープな写真を撮れるらしい。

僕は写真にあまりシャープネスを求めないほうだが、
オリジナルプリントを見てみたいと思った。

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