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読書ノート

『網野日本史学』初めて日本史をおもしろいと思った

投稿日:2008-08-05 更新日:

日本中世に何が起きたか―都市と宗教と「資本主義」 (洋泉社MC新書)
日本中世に何が起きたか―都市と宗教と「資本主義」 (洋泉社MC新書)
網野 善彦

中国の歴史は相当はまって、だいぶ詳しくなったのだが
日本の歴史は全然分からない。多分中学生に負けるだろう。
元と清以降の中国史で日本は重要な役割を果たすので
そこだけは分かる。

中国の王朝の変遷は「もしもし亀よ」の歌に合わせて暗唱できるが
日本の王朝の歴史は恥ずかしながらあいまいである。

このままではダメだなぁと思いつつも、中国史のほうが
日本史より断然面白く感じてしまうのでしょうがない。
日本史で破天荒で面白い人物と言えば、織田信長くらいしか
思いつかない無知ぶりだが、中国では紀元前からもっと
エキセントリックな人物がいっぱいいる。

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列伝形式では日本の人物はどうしても見劣りしてしまう。
網野善彦史学は民衆史であるから、個人の特徴的な動きより
民衆のうねりのようなものが歴史を動かしてきたという立場である。

幾分左翼的であるが、マルクス主義史観という訳ではない。
天皇と非定住民との密接な関係を描き、中国史には無い
ダイナミクスを描いている。

「市場」というものが、まず寺社仏閣や宗教的場で興ったこと、
金融もやはり関係が一度フラットになる「場」を必要としたこと
など、資本主義のイメージを根底から変える洞察が面白い。

これから網野善彦の著作を読んで、日本史学
恥をかかない程度に囓っていこうと思う。

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