台湾・中国・香港の話題

鋼鉄的

中国

北京オリンピックで見た「孔子」の位置

投稿日:2008-08-14 更新日:

北京オリンピック開会式の初端で孔子
「有朋自遠方来・・・」が大唱され、その後
中国の正史に沿ったパフォーマンスが行われた。

あまりに冗長なので途中所々寝てしまったが、
清朝末期の西洋に蚕食されてきた近代の歴史が大幅に
端折られ、いきなり社会主義中国になったのには驚いたが
しょうがないんだろう。 足の形をした花火がCG合成だったり
革命歌を歌う少女が、容姿で選ばれただけで口パクだったり
したのもしょうがないんだろうが、ゲンナリした。

社会主義体制に入る以前から、脱封建社会という旗のもと
孔子批判が続けられてきたが、現社会主義中国も
孔子を軸に政権の正当性を保つ姿勢を明らかにした。
近年世界各地に「孔子学院」という語学学校を建てているのも
その表れだろう。孔子学院はドイツの
ゲーテ・インスティテュート」の真似なのだろうか?

もう中国は、毛沢東では求心力を保てなくなってきたのかもしれない。
それに、中国の歴史の一貫性を世に知らしめたいならば
やはり孔子を継承していることにしなければならない
ジレンマがあるように思う。

スポンサーリンク

中国は科挙制度のおかげで門閥貴族がほとんど生まれない
社会であるが、孔子の家系だけは例外的に現在まで続いている。

日本人が歴史の一貫性に天皇を持ち出してくるのと
同じように中国人は自らの一貫性に孔子を持ち出してくるのかもしれない。

もっとも、近代以降の「打倒孔子商店」運動の成果もあり
孔子の子孫は日本に逃げてきているが。

-中国

Copyright© 鋼鉄的 , 2017 All Rights Reserved.