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仁木英之『僕僕先生』感想。実は結構骨太な考証の中華ファンタジー

投稿日:2008-08-14 更新日:

僕僕先生
僕僕先生
仁木 英之

2ヶ月前くらい前に図書館で借りて読んだ。書店で並んでいた
ときから少し気になっていたが、表紙の雰囲気と相まって
「日本人作家がよく書く中華風ファンタジーだろう」と
たかをくくっていたが、読んでみると結構考証がしっかりしていて
楽しく読めた。 中華「風」なだけのファンタジーがどうも
好みに合わない。どこかで実際の歴史と関連している方が
面白く思えるのは歳を取ったからか、想像力が枯渇してきたのか。

唐代中国を舞台としながら、主人公は親の資産を食いつぶす
ニートである。何も目標もなければ夢もない。
世間はニートニートと騒いでいるが、昔からニートはいる。
昔はニートとは言わずに「高等遊民」と言ったが。

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そんな主人公のもとに、幼い少女の姿をしているが
実際は何百年生きているのかも分からない仙人が現われ
主人公をはるかな旅に導き、叱咤し、成長させる。

「それじゃロリコ○、、じゃないか?」と言ってはいけない。
昔から亜細亜で類型的に見られるお話のパターンである。
小谷野敦が「罪と罰」のラスコーリニコフとソーニャも
その亜細亜の類型的パターンではないか、と指摘していたが
なるほどとおもった。

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