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読書ノート

司馬遼太郎『項羽と劉邦』感想。戦国時代各学派の残照

投稿日:2008-09-05 更新日:

項羽と劉邦 (上) (新潮文庫)
項羽と劉邦 (上) (新潮文庫)
司馬 遼太郎

いつかは読もうと思いつつ、なかなか読むキッカケがなかったのだが
『新史太閤記』がすごく面白かったので読んでみた。

司馬遼太郎歴史小説はよく話が脇道にそれたり、延々と
社会制度の説明になったりするのでせっかちな自分は
とてもいらいらするが、この本は中盤を過ぎたあたりから
一気呵成に読めた。次第に追い詰められていく項羽
司馬遼太郎司馬遷と同じく、書くうちに感情移入していくと
同時に読むほうも引き込まれる。

中国は、王朝が変わると日本人には考えられないくらい
社会が根本から変わる。

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戦国から秦、漢にかけてもそれぞれ激変したが、
司馬遼太郎は戦国から漢初にかけて
連続性を重視している。

戦国時代には諸子百家が隆盛し、
各学派が並立していたが漢の武帝になって儒教が国教化される。

それまでは各学派が優劣を競い合っており、その攻防を
項羽と劉邦の軍事的攻防と絡めて鮮やかに描いている。

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