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読書ノート

舞城王太郎『阿修羅ガール』感想。装丁が綺麗なので手にとってみたら意外と良い

投稿日:2008-09-07 更新日:

阿修羅ガール
阿修羅ガール
舞城 王太郎

舞城王太郎という作家は名前だけ知っていたけどさほど興味はなかった。
図書館のおすすめコーナーに置いてあって、装丁に惹かれて借りてみた。

女子高生の日常を綴る第一部は、村上龍の『ラブ&ポップ』っぽいな
と思い、さほど世間が言うほど革新性はないなぁと思った。
ラブ&ポップ』の時、10年前の高校生と
阿修羅ガール』の今時の高校生、その違いを比べながら読んだ。

途中で「2ちゃんねる」を模した巨大掲示板から
現実世界で抗争が勃発し、そのままバトルロワイヤル的な流れに行くのかと
思ったら、まさかの暗黒童話展開。

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いきなり『バイオハザード』真っ青なスプラッター描写満載になる。

ほかのレビューを見てみるとここでついていけなかった人が
多いみたいだが、僕は完全に意表をつかれたのでビックリして
一気に最後まで読んでしまった。
むちゃくちゃな展開でも読ませてしまう筆力がすごいと思った。
まさに立川談志がいう「言葉のイリュージョン」だった。

10代の女子の友達が何人かいるが
何を考えているのか僕みたいなオッサンには
ぜんぜん分からない。
同じ日本人かと疑うくらい思考回路が違うが
とにかく熱血一途なことは確か。
この主人公もそんな感じで好感が持てた。

あとでこれが三島由紀夫賞受賞作だとネットで知った。
面白かったけど、あんまり三島由紀夫っぽくないような?
もう日本の文学賞はそんなの関係ないんだろうけど。

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