こういうザッと歴史をあつかった書籍は数有るが、
大抵は中学・高校の歴史教科書をベースにしていて面白くないうえに
社会制度とか妙に細かいところを突くわりに全体的な
歴史が頭に入らないことが多い。
この本は歴史の流れを理解するには良い本だったし
これから後、各時代を詳しく知りたいと思わせてくれた。
しかし日本史はやっぱり難しい! と改めて思った。
日本史に比べたら、中国史や西洋史は国や諸民族が入り組んでいるとはいえ
理解しやすい。なぜなら、ほぼ凡てが軍事力というファクターから
読み解いていくことができるからだ。
日本は、天皇・皇室という要素が、あるときは強者を扶助し
あるときは強者を圧殺する。天皇の動きは政治的な動機のこともあるし
感情的な動機の時もある。その一々を追っていくのは
どうにも難しくて訳が分からなくなる。
(しかし、最近その面白さがわかってきた)
仲が良くなった外国人(主に台湾人)に天皇<エンペラー>について
必ず聞かれるのだが、うまく答えられた試しがない。
(中国人には仲が良くても滅多に聞かれたことはない
中国人は日本人とは面と向かっては政治の話をしない。
お互い相容れないと分かってるからだろう。)

- 作者: 河合敦
- 出版社/メーカー: 日本実業出版社
- 発売日: 2008/09/30
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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これから台湾に行くに当たって、天皇のことをいちおう答えられるように
しとかなければならないと思う。