今年は夏目漱石と金庸の良さを再発見できたと言うことで
意義深い年になりました。
夏目漱石は、小学生の時に『吾輩は猫である』『ぼっちゃん』を
読みましたが、今ひとつ面白さが分からず
高校三年の時に国語で『こころ』を扱ったのでとりあえず
読みましたが、やはりあんまりよく分からず、
どうも自分には合わないと思ってずっと読んでませんでした。
ブックオフで100円コーナーにある漱石の本を買ったはいいけど
積ん読状態で何年も過ごし、結局DS文学全集に収録されているのを読みました。
台湾旅行中に読み始め、『三四郎』『それから』『門』と読み進めるうちに
夏目漱石のすごさを垣間見ることができました。
漱石の女性を表するときの筆致が冷静かつ恐怖に
おののいていると思えるところとか、怖さがこちらにも伝染しました。
『彼岸過迄』も面白かった。
そのほかにもいろいろDS文学全集で
日本文学を読んでみたのですが、いままで合わないと思っていた日本文学も
30を間近にしてやっと楽しめるようになってきました。
DS文学全集は初めて紙の本に匹敵する
読みやすさを備えた電子ブックリーダーだと思います。
ソニーやパナソニックが電子本リーダーを出してますが、
あれは全然ダメでした。
DSは「パカッと本のように開ける」+「2画面」という構造なので
本を読む為にはすごく良いデバイスです。DS文学全集の他にも
他社から類似品的なソフトも出ているんですが、しおり機能などの
便利さ、フォントの見やすさ等で任天堂DS文学全集
に全然かないません。
DS文学全集は青空文庫のテキストをベースにしていて
著作権料はかからないはずなので、続編をバンバン出して欲しいですが
任天堂の性格からして出さない気がします。本当は青空文庫等から
テキストデータを自由にダウンロードして使える電子ブックリーダーが
でればいいんですが。
アメリカで任天堂が『100 Classic Book Collection』というのを
出してて、英語多読をするのにもってこいだと思うので
欲しいと思うのですが、国内販売は考えていないんだろうなぁ、任天堂は。
いろいろ調べてたら英語多読に良さそうなDSソフトを見つけました。
まだ発売前ですが、フォントが読みやすかったらいいなぁ。
辞書機能も付いているそうで、タドキスト(多読する人)には
すごくいいかもしれない。
英文多読DS 世界の名作童話
っていうのもあって、多読初級者には良さそう。