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ジョージ秋山『アシュラ』感想。少年マガジンでよく連載できたなと思う残虐描写

投稿日:2008-12-30 更新日:

アシュラ (上) (幻冬舎文庫 (し-20-2))
ジョージ秋山
幻冬舎
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中世の末法世界を舞台に人肉食・子殺し・親殺し等、阿鼻叫喚の世界を描く。
中世日本の歴史描写もきっちりやっていて、浄土宗の僧侶が出てきたり
荘園より更に下のランクの、浮浪者などが苦役に処される散所などが出てくる。

 

最近の漫画はずいぶん残酷描写や悲惨な場面を描くようになったと
思っていたが、1970年に出た『アシュラ』はそれを上回る残酷世界を描いていた。
この漫画は発売したとき、カニバリズム描写が問題になり、
悪書あつかいされたらしい。しかも少年マガジンで連載されていて、
小学生がこれを読んでいたというから驚く。

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80年代-90年代初めはPTAが台頭したからか、世の中がバブル景気で浮かれポンチに
なっていたからか、ぬるい漫画しかなかったと記憶している。
『アシュラ』みたいな漫画は「無かったこと」になっていたと思う。

 

平和とか飽食とかという共同幻想が瓦解してきた今、再版した幻冬舎は
商売がうまい。前から名前だけ知っていた『銭ゲバ』も再版されているので
読んでみたいと思う。

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