いろいろ騒動になっていた「かんなぎ」を読んでみた。
ITmedia:「かんなぎ」無期限休載の背景に「怒りのオタクが抗議」説
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0812/09/news074.html
絵があまり好みじゃないが、物語はおもしろいと思った。
キャラ同士の掛け合いも面白いし、テンポもいいし。
神道をよく調べて描いているなぁという印象。
日本の漫画は宗教を扱うとき、よく調べもせず適当な考証で
使っていて、ゲンナリすることが多いが。
ヒロインが非処女だったと騒動になっているのは
もしかしたら斎宮とか、古代の神道の影響も
あるのかもしれないと思った。
斎宮(さいくう・いつきのみや)
http://www.asuka-tobira.com/saiku/saiku.htm
白川静の古代中国関連の本で知ったのだが、
天皇に代わり、神に仕えていたという斎宮は
未婚の女性しかなれなかったらしい。
中国の殷時代も同じような習俗があったとか。
だから物語で穢れを祓うことができ、神そのものと
描かれているヒロインにも処女性が求められていたと。
この騒動を見ていると、フェミニスト的女性が
「だからオタクはダメなんだ!」
と宣っておられますが、最低限作品を
読んでからものを言って欲しいものです。