中国にあるという変形金剛(トランスフォーマー)的「関羽」です。手前の人との比較を見ると、かなり大きいことが分かります。最近中国(上海)にもできたという等身大ガンダムくらいの大きさくらいあるんじゃないでしょうか。
自分も三国志の中では関羽が一番好きですが、中華圏における「関羽」の人気はすさまじいものがあります。「関帝」と、「帝」の文字が付けられるほど。なぜこれほど関羽が尊ばれるかという理由は陳舜臣『中国の歴史』に詳しく書いてあります。簡単に言えば志半ばにして謀殺された関羽の怨霊を鎮めるため、これほど手厚く扱われるようになったとか。

- 作者: 陳舜臣
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1990/12/04
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怨霊信仰、御霊信仰は井沢元彦が論ずるように、日本において古代から現代まで綿々と重んじられたものですが、中国でも三国時代の頃までは重視されていたようです。
三国志演義は全部通して読んだことはまだないので、一度通して読んでみたいのですが、なかなか読めずにいます。ふと明末の三国志演義の原文を見てみると、案外理解できることにびっくりしました。ゲームの『三國無双』や横山光輝『三国志』、北方謙三の『三国志』を読んでいるので、だいたいの固有名詞がわかるので、少々文法が古めかしくても分るみたいです。あまり詳しくない『水滸伝』や『紅楼夢』は原文を見てもほとんどワカリマセン。
『三国演義』の原文だとepubファイルがあちこちにあるし、iphoneの無料アプリなどもあるので、頑張って読んでみるのもいいかなと思いました。
そういえば宮城谷昌光の『三国志』はどこまで進んだのでしょうか。たぶん宮城谷『三国志』は『演義』よりも正史『三国志』に近いと思うので、楽しみです。