アジア各地を渡り歩き、現在はカンボジアに在住中のクーロン黒沢によるアジアの魔界紹介本です。Kindle版は5月の月間セールで安くなっていたので早速買って読みました。
台湾編がかなり充実していたので、期待して読みました。中華圏の目次はこんなかんじです。
台湾編
「男一匹、中華ビジネスの真髄を求めて」
「台湾アキバビルと謎の少女たち」
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上海編
「上海オタクビルは想像以上に渋かった」
「横丁で売買される最強の戦士たち」
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義烏編
「世界で一番安い町、義烏へゆく!」
「上海VSド田舎メイドカフェ対決」
私は台湾在住5年なので、台湾編は知っている箇所も多かったです。しかし、台湾に住んでいると何でも普通になってしまっているので、クーロン黒沢氏の目を通して改めて見ると、イロイロおかしな文化だと再考させられます。
カルト的な人気を誇るクーロン氏の文章は昔のテキストサイトっぽいノリで滅法面白いのですが、ところどころにある誤字がちょっと残念でした。
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後半は東南アジアの闇に生息する日本人の生態が詳しく描かれていて、かなり興味深く読みました。台湾にも日本からドロップアウトしてきた人たちがいて、不法滞在している人もけっこういるようですし、怪しい商売を繰り広げている人たちも大勢います。自分もいろいろな幸運が重ならなければ、そういう闇に生きていたのかもしれません。