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「サイコパス」全22話観了。最悪の管理社会を生き抜ける術。「壁と卵」で思考を単純化させないためには。

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 週末で台湾でも好きな人が多いアニメ「サイコパス」を全話見ました。題名から猟奇的殺人にまつわるミステリーかなと思っていたら、近未来SFでした。

人間の心理状態や性格を計測し、事前に犯罪を予防する「シビュラシステム」

 作中では人間のあらゆる心理状態や性格傾向の計測を可能とし、それを数値化する機能を持つ「シビュラシステム」が配備され、人々はコントロールされています。この「シビュラシステム」によって、職業など人間のあらゆる未来が決定されています。「犯罪係数」という項目もあり、その項目が上がると問答無用で逮捕もしくは処刑され、犯罪も起こる以前に予防されます。「マイノリティ・リポート」と同じような世界です。

攻殻機動隊の「Production I.G」が制作

 終始「ブレードランナー」っぽい雰囲気の2112年、ロボット(作中ではドローン)やサイボーグが走り回る雰囲気が「攻殻機動隊」みたいだなと思ったら、やはりProduction I.G制作でした。

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総監督はドラマ『踊る大捜査線』の監督・本広克行

 『踊る大捜査線』の監督・本広克行はもともとアニメ好きでアニメを制作したいと常々思っていて、Production I.Gのプロデューサーと知り合ったことにより「サイコパス」の企画が始まったそうです。もともとは「パトレイバー」っぽいのを作りたかったみたいですが、「攻殻機動隊」と作風が重複するのを避けて刑事モノとなったとのこと。

脚本は「まどか☆マギカ」の虚淵玄(ニトロプラス)

 脚本は「魔法少女まどか☆マギカ」等のダークで衝撃的な作風で有名な虚淵玄で、「サイコパス」もかなり残酷な描写もあります。

最悪の管理社会、システムとの関わり

 作中では「シビュラシステム」による管理社会の是非は問われていませんし、村上春樹風のシステムとそれに対するレジスタンス「壁と卵」という単純な話にもなりません。むしろ既存のシステムに乗っかり、狡猾に利用します。アメリカの映画とか、昔の日本アニメだったら、「悪のシステム」を破壊して「めでたしめでたし」となるところですが、この「サイコパス」はそうはなりません。
 このようにシステム「壁」と人間「卵」という二項対立で思考停止しないというのは宇野常寛が「リトルピープルの時代」で書いていたものなのかなと思いました。

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