アパホテルが中国人が激怒する政治的な本を置いていて、大炎上しました。
その後、中国政府までもがアパホテルを非難し、中国人観光客にアパホテルに泊まらないよう勧告し、アパホテルに泊まる中国人はほとんどいなくなったようです。
アパホテルに泊まる台湾人・香港人が増加
中国人客が減り、アパホテルが困ったかというと全然そんなことはなく、代わりに台湾人や香港人の宿泊客が増えたそうです。
中国人と間違えられたくない台湾人
私の台湾人の友達や学生は頻繁に日本に旅行に行きますが、いつも中国人と見なされて嫌な気持ちがしたとつぶやいています。日本人の中には中国人観光客相手だと冷たくあしらったり、態度が変わったりする人がいるのでしょう。悲しいことですが。
特に嫌な対応されたということはなくとも、台湾人のアイデンティティとして、中国人と同一視してほしくないという気持ちが強くあるようです。なので、台湾人は普段は中国の標準語(北京語)を使っていますが、旅行中はあえて台湾語(閩南語から派生した言葉)を使ったり、日本語を使う人も多いです。
そういう台湾人があえてアパホテルを利用しているのかもしれません。中国人が避けて泊まらないホテルなので、中国人と間違えられることもないですから。
アパホテル社長の主張に賛同しているわけではない
ただアパホテルに泊まる台湾人が、アパホテル社長の政治的見解に賛同しているわけではありません。台湾の人は台湾において、特に国民党の政権下では反日的な教科書を用いており、日本の戦時中の事柄には批判的な人が多いと思います。
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しかし、その国民党自身が1947年に228事件で台湾の本省人を数万人単位で虐殺しているといわれ、現在の民進党は詳しい調査を行っています。
アパホテルのデモに動員された中国人
日本に住む中国人の漫画家である孫向文の暴露によると、アパホテル前でデモをしている人たちは共産党に動員された人たちで、あれは官製デモとのことです。
中国人の旅行者も人によってはアクセスがよく、安くて施設が良いホテルならば泊まりたいという人もいるような気がします。ただ、アパホテルに泊まったことがわかったら、同国人から批判されるので、それは避けたいため、今はアパホテルに中国人は寄りつかないのでしょう。
今、韓国がTHAADミサイル(終末高高度防衛ミサイル)配備を決めたことに中国が激怒して、ロッテに対して不買運動や嫌がらせが行われて、韓国政府もかなり窮しているようですが、中国のこういう経済的に追い詰めて締め上げるというのはじつに資本主義的なやり方だなと思わされます。