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中国人民元安が止まらない。人民元で定期預金している台湾人涙目。上念司は今後、人民元の価値は半分くらいまで暴落すると予測。中国発の通貨危機の可能性高し。

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 中国の人民元安が止まりません。日経新聞によると、8年ぶりの安値水準になったとか。

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人民元で定期預金していた台湾人涙目

 数年前に台湾の銀行がこぞって人民元取引を開始しました。中国銀行が台湾に進出し、中国人民元で預金もできるようになりました。当時台湾総統だった国民党の馬英九が中国との関係を強化する一環として始めたのです。

 そして、当ブログの過去記事によると、2014年の時点で台湾人が人民元で銀行に預けた金額は4兆円に達していました。その後はさらに増えているでしょう。

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 どうして台湾人が台湾ドルではなく、中国の人民元で預金していたかというと、今後人民元が値上がりし続けると思ったからというのと。定期預金にするとかなり良い金利がつくからということだそうです。

 しかし、『リンゴ日報』の報道によると最近の人民元安の影響を受けて、金利が良くても元の価値が目減りするので結局大幅な損になってしまうと嘆く台湾人が多いようです。ほんの2年前には「金利の良い人民元で預金しないなんて馬鹿だ」と言われていたそうですが、今は人民元をたくさん持っている人のほうが涙目となっています。

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 台湾人の中には、中国へ行って、中国本土の銀行に直接預金している人も多いです。台湾人は「中国人」の身分で口座を持てるらしいので、金利が20パーセント以上付く金融商品とかにも投資している人も知っています。そういう人たちは今後どうなってしまうのでしょうか。

今後、人民元の価値は半分以下にまで下がる?

 今日ラジオで『ザ・ボイス』を聞いていたら、アニメやマンガにたとえて大変わかりやすい経済批評をする上念司が、今後人民元は価値が下がり続け、今は1人民元=15円くらいなのが、あと数年で1人民元=7.1円くらいにまで暴落するかもと言っていました。

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 ごくごく最近まで、中国は人民元を自国で管理していて、大暴落や暴騰することのないように抑えていました。しかし、上念司によると国際通貨基金(IMF)が10月1日付で「特別引き出し権(SDR)」に中国の通貨・人民元を追加したことにより、中国一国で人民元をコントロールできなくなってしまったとのこと。

 そして、上念司によると中国は今、1997年7月にタイを中心に始まった、アジア各国の急激な通貨下落(アジア通貨危機)直前のような状況になっているそうです。当時のタイも、シンガポールを通じて通貨が国際化されていたため、ヘッジファンドなどの投機筋の売り攻勢に耐えきれなかったのです。今の中国がヘッジファンドなどの餌食になってしまうのかどうか、まだ不確定ですが、中国はアメリカ国債を6兆円分も売ってしまったという記録もあるので、外貨準備も早々に底をつくのではないかと思います。

 10年以上前に中国に行ってから、人民元高騰と物価高で中国に行っていませんが、今後人民元が下落したらまた行ってみたいと思います。まだ中国の都市部ではバブルが続いているようで、上海や深センの土地はニューヨークのマンハッタンよりも高いので今行くのはかなり損な気がします。

 上念司は経済や金融だけではなくアニメやマンガにも詳しく、『ガンダム』や『北斗の拳』、『エヴァンゲリオン』などに巧みに例えてくれるので面白い上、わかりやすいです。公共のラジオではかなり喩えも抑え気味なので、ニコ生とかで全開でやってほしいです。

一時は公然と中国人民元が流通していた台湾

 上記の「人民元預金」だけでなく、中国から観光客が押し寄せたため、夜市などでは中国人民元が公然と使われていました。コンビニでも人民元がすぐ両替できるし、もはや中国と同一化しているのではという勢いでした。

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 それが今年、蔡英文総統(民進党)が就任してからと言うもの、中国人観光客をほとんど見なくなりました。代わりに日本人がめちゃくちゃ増えて、台北のMRTでほぼ毎日日本語を耳にします。本の数ヶ月でここまで劇的に社会が変わってしまうとは。渦中の台湾にいるため、あまり不思議には思いませんでしたが、俯瞰してみるとすごい揺り戻しです。

 中国からの観光客は減ったものの、日本や韓国、タイなどからの観光客は増えていますし、香港がどんどん中国に飲み込まれている現状が日々報道されているため、台湾が再度中国に傾斜していくことは無いと思いますが、中国は様々な圧力をかけ続けてくると思うので、台湾もこれから受難が続きそうです。

-中国, 台湾

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