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中国共産党大会で習近平は「中国と台湾の統一」を強く主張。蔡英文「圧力には屈しない」

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中国最大の政治イベントで5年に1度開催される中国共産党大会が開幕しました。

大会の冒頭で習近平国家主席は、中国が「世界の舞台の中心に立つ」べき「新時代」を迎えたと新たな中華思想をドカンと出し、台湾独立に断固反対するという姿勢を改めて示しました。

中華思想を鮮明にした中国

日本のGDPを抜いて世界第2位の経済大国になった中国、いずれはアメリカを抜いて世界一になると予測されています。まぁ人口比を考えれば遠からずそうなるでしょう。

アヘン戦争でイギリスにやられる前までは世界ナンバーワンだったわけで、その前の時代にもどりつつあり、中国の国家主席も皇帝にどんどん近づいているんでしょう。

伝統的な服を着て踊る中国人の女性の写真

日本や台湾から見ているとあまりわからないですが、習近平は中国の一般市民にはかなり人気があるようです。反腐敗運動で貪欲な官僚をどんどん粛清し、庶民からは喝采を浴びています。こうして文化革命時の毛沢東のように個人崇拝への道をすすめています。

習近平を牽制していた中国の政治の要人たちは次々と定年を迎え、発言力を失っていき、後継には習近平派の人がつくのではと考えられているので、独裁化へとこれからも邁進していきそうです。

台湾との統一は習近平の悲願

習氏は活動報告の中で「一つの中国」という原則を確認したとされる「九二共識(92年コンセンサス)」に4回も言及しました。

そして強い口調で「一つの中国原則は両岸関係の政治的基礎」と述べました。台湾独立には断固反対し、台湾の中国という分裂した状況を統一するのは悲願であると言っています。

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中国の台湾に対する態度はずっと変わってないのですが、口調や論調がかなり硬調になっています。香港を中国化したやり方で自信を持ったのかもしれません。

台湾・蔡英文総統の反応

台湾総統府は中国と台湾の関係において「地域の平和と両岸の安定維持に尽力するわが国の政策上の立場は一貫して明確で一致している」と説明しました。

蔡英文総統は「われわれの善意、承諾は変わらず、対抗というかつての道には戻らない。だが、圧力にも屈しない」と言い、対決姿勢は堅持しています。

中国は台湾旅行をさせないなどの締め付けや民間交流の凍結を行い、台湾の封じ込め政策をつぎつぎと打ってきています。蔡英文総統は東南アジアや日本と連携を強めることで耐えていますが、今後経済界にまで中国の締め付けが及ぶと苦しいかもしれません。

台湾人の諦観

台湾人はもし中国が軍事的に台湾に侵攻してきたらなすすべはない、と半ば諦観しています。台湾軍での不祥事が続いているのと、ここ10年で中国との戦力差がかなり開いてしまいました。

台湾もアメリカ製の戦闘機を揃えてはいます。台湾は中国から攻撃を受けた場合、戦闘機で中国の都市を報復爆撃するようになっていますが、彼我のダメージが違いすぎます。台湾は台北に一極集中しすぎて、台北がやられるともうダメです。

習近平の功名心が怖い

中国は現実的なので、台湾を武力で併合しようにも、国際社会の反発が大きいし、台湾人は決死の抵抗をしてくるので割に合わないと考えています。

しかし、習近平は自分自身を毛沢東・鄧小平に並ぶ指導者として歴史に残したいとまで考えている、巨大な功名心を持っています。現状では実績的に毛沢東や鄧小平に並ぶには実績が足らないため、大きな賭けとして、台湾へしかけてくるかもしれません。

ほとんどの中国人は「台湾は中国の一部」と習っていて、それを当然のこととして受け止めているので、習近平が台湾へしかけると喝采をもって支持すると思います。

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