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南シナ海における中国と台湾の管轄権の主張、オランダ・ハーグの仲裁裁判所で全面的に否定される。中国と台湾は絶対に受け入れられないと態度を硬化。紛争になる恐れも。

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 南シナ海で中国が主張している南シナ海のほぼ全域にわたる管轄権について、オランダのハーグで審理を行った仲裁裁判所は「中国が歴史的な権利を主張する法的な根拠はない」などと判断しました。
 中国の管轄権は全面的に否定されることとなり、中国は絶対に受け入れられないと態度を硬化させています。

「中国の赤い舌」=九段線

 今回争点となったのは、南シナ海で中国が領有権を主張する境界線で、九段線または牛舌線(Cow’s tongue)ともよばれます。共産党=赤ということで中国の赤い舌とも言われているようです。

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http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160712/k10010592651000.htmlwww3.nhk.or.jp

 中国が主張しているのは上の地図のように南シナ海のほぼ全てをスッポリと包むもので、フィリピンや他の東南アジアの国が怒るのは無理も無いです。

もともとは中華民国国民党・蒋介石が管轄権を主張

 中国がなぜこのような無理矢理な主張を始めたのかというと、実は中華人民共和国の前の中華民国(現在は台湾に移転)の蒋介石が主張しだしたものです。中国は台湾自体を自分の一部だと言っているわけで、台湾の主張している南シナ海の島々も自分のものだと言いたいわけですね。

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台湾人も激怒

 オランダ・ハーグの仲裁裁判所の判断に対して、台湾人も激怒しています。蔡英文総統も到底受け入れられないと言っています。馬英九前総統と中国の習近平はこの問題に対してもガッチリタッグを組んでやっていっていたので分かりますが、民進党の蔡英文もここまで強硬になるとはちょっと意外でした。



 どうやら台湾が実効支配している太平島が島と認められず、そのため排他的経済水域(EEZ)も認められなかったために受け入れられないと言っているようです。
news.ltn.com.tw

沖ノ鳥島問題であれだけ強硬だった意味がわかった

 台湾国民党の馬英九前総統は沖ノ鳥島を島ではないと主張し、軍艦まで派遣しましたが、なぜあれだけ強硬な行為をしたのか分かりました。太平島の問題があるので、その布石という意味もあったということでしょう。
 民進党の一部議員は国民党の姿勢に同調しない姿勢をしめしたとたん、メディアや多くの台湾人からバッシングを受けました。今回の南シナ海問題も弱腰の姿勢を見せた途端、バッシングが始まるでしょうから、主張を堅持するしかないのでしょう。蔡英文は中国と共闘していると思われたくないでしょうけど、なかなかそうは行かなくなっています。
 沖ノ鳥島問題が蒸し返されて反日的な雰囲気になると、台湾にいる日本人はみんなピリピリした感じになるので心配です。

仲裁裁判所の裁定は最終的な判断で覆せない

 このハーグにおける仲裁は海洋法条約で海洋紛争を解決する手段の一つで、全当事者が受け入れなくても手続きを進めることができる上、裁定は最終的な判断のため、上訴はできないとのこと。いくら中国や台湾が受け入れられないと強硬に主張してもどうしようもないです。中国も台湾もこの仲裁裁判所の判断を無視し、今までどおり軍事基地を作ったり漁業をしたりしていると紛争になる恐れがあります。

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