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首を切り落とされた八田與一像、完全修復され慰霊祭が予定通り行われる。現場には反日団体集まる

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 八田與一の命日に当たる今日5月8日、八田與一を偲ぶ慰霊祭が予定どおり執り行われました。

首が切り落とされた八田與一の像、完全修復

 先月4月15日に八田與一の頭部が切断されるという衝撃的な事件がありました。

八田與一の銅像の首が切られる痛ましい事件。台湾のネットの反応がひどい

台南市の奇美博物館などの協力を得て修復が試みられていましたが、今日の慰霊祭には以前と変わらない姿となっていました。

反日団体の再襲撃を恐れて、公表を控えていた

実は修復自体は4月26日にはすでに終わっていたとのこと。しかし、銅像がまた反日団体に襲撃されて壊されることがないよう、公表を控えていたようです。

慰霊祭当日も反日団体の猛攻は続く

 慰霊祭の今日、国民党等の親中組織が現地にも集まり、「日本が台湾人を虐殺したことを忘れるな」とか「偉大なる中国」とかシュプレヒコールを上げていました。

最近、台湾に永住する中国人も増えているので、中国人もいたかも。

こういう人達を見ると、観光地以外で自分が日本人であるとバレたらちょっと怖いなと思ってしまいます。

台南市長・頼清徳がスピーチ

 銅像破壊に心を痛めていた頼市長が緊張した面持ちでスピーチしていました。

頼市長は「銅像が壊されたことは遺憾だとし、犯行は日台の友情の破壊が目的だったが、双方の関係は試練を乗り越えてこそ、より深く結ばれるのだ」と結びました。

八田與一の孫もスピーチ

 毎年、慰霊祭には遺族の方が来られているようですが、今年は八田氏の孫、八田修一氏がスピーチをしました。

八田修一氏は「銅像が修復されたことがまだ信じられない」と素早い修復に喜び、「銅像を見るために来たのではなく、日台の壊れることのない友情を確かめに来たのだ」と述べました。

八田修一氏の優しそうな容貌を見るにつけ、銅像とどことなく似ているし、八田與一氏の人柄が偲ばれます。

八田與一氏の孫がかなりのご高齢になっているということから、日本と台湾の重ねてきた歴史に思いを馳せました。

 今回の八田與一像破壊事件は、心を痛めた人が多く、私も涙に暮れましたが、このニュースをきっかけに八田與一という人の偉業と台湾との絆を知った人も多く、結果としては日本と台湾の関係を再認識する契機となりました。

銅像破壊の犯人は今

 犯人である中国との統一を促進する政党「中華統一促進党(中華統一促進黨)」の二人組・李承龍と邱晉芛は犯行を認め、出国制限がかけられているとのこと。

八田與一像の首切り事件。犯人は台湾の政治家2人組。中国との統一目指す政党「中華統一促進党」所属

台南地方法院検察署(地検)は共犯がいないかどうか等、調査をしているそうです。

犯人が持ち去ったオリジナルの頭部、いまだ見つからず

銅像は修復されたものの、もともとの頭部は依然として行方がわからないままです。

銅像は奇美博物館にある実寸と同じ精巧なレプリカの頭部をそのまま接続して、台湾の彫刻家である王昭旺が仕上げを行い、見た目は完全になりました。

でもできることなら、第二次世界大戦の戦禍と、戦後の国民党の恐怖政治をくぐり抜けてきたオリジナルの像が戻ってきてほしいものです。

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