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『ハンターハンター』358話。暗黒大陸への渡航前夜祭、ついに王子たちとビヨンド、十二支んが特殊すぎる船に乗り込む。いつも冷静さを失わないクラピカのセリフがかっこ良すぎる。

投稿日:2016-06-21 更新日:

 先週、まさかの展開でヒソカ VS クロロの決着が付き、日本中に衝撃を与えた『ハンターハンター』第357話。今週の第358話では予想通りコミックスの『HUNTER×HUNTER 33巻』暗黒大陸編の続きからでした。

暗黒大陸へ向けて出港の前夜祭

 いよいよ暗黒大陸への出港前夜。カキン国ホイコーロ家の王子一堂と前ハンター協会会長の息子ビヨンドがそろって船に乗り込み、晩餐会としゃれこみます。

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 王位継承をめぐって権謀術数が渦巻き、魑魅魍魎が跋扈する中、表面上は穏やかながら不穏な空気が漂います。

特殊すぎる渡航用の船

 今回、暗黒大陸へ向かう船の全容が明らかになるのですが、かなり特殊です。
 今の世界の格差社会をそのままカリカチュアライズするように、容赦なく階層化されています。

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  1. 一番上の1層目は王族と、各国の政財界の要人
  2. 次の2層目は富裕層
  3. 3,4,5層目は一般渡航者

 一般渡航者を一括りにせず、そこでもランク分けされているというところがリアルです。
 2層目、3層目の間には上からしか開けられない扉が取り付けられていて、行き来できないようになっています。
 『ハンターハンター』はキメラアント編でも北朝鮮を戯画化した「東ゴルトー共和国」という国家を登場させています。20年以上続いているこの漫画、世相を反映する社会風刺として読んでみても面白いと思います。

1層目だけでも独立した船となる?

 かなり変な船なのですが、一番気になったのが1層目の王族と、各国の政財界の要人用のところだけでも独立した船となっているところです。

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 この1層目だけでも航海可能だと思います。いざ危険となれば2層目以下をトカゲの尻尾のごとく切り離し、王族と政財界トップのところだけでも生き延びられるというゲスな構造かもしれません。

いつでもクール、クラピカの危機管理論

 数多くいる王子の中でもやはり焦点はクラピカが警護する第14王子のワブル王子。まだ赤ん坊のワブルを抱えて半ば諦め気味だった母親のオイトに語るクラピカのセリフがかっこよすぎます。

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「知る事」で生き残る確率は大幅に上がります。
「わからない」よりも
「出来るかも知れない」方が
生死を分ける状況判断で
結果に著しい成果をもたらすのです。

 これは漫画内だけに限らず、現実の社会でも役に立つ金言だと思います。今の時代は変化が激しくて、一寸先も闇のような状況ばかりですが、「わからない」と言ってただ動けなくなってしまっていては生き残れません。「知ること」の努力を放棄しないことで「出来るかも知れない」と思える。やる前から「できない」と諦めてしまうとオイトのように死を待つばかりになってしまいます。
 どんな状況に陥っても、冷静さを失わないクラピカの強さの秘訣が上のセリフに出ていると思いました。まさに「知は力なり」。

 358話もまた気になるところで終わっています。赤ちゃんのワブル王子に何か変化が?念能力発動でしょうか?

『ハンターハンター 33巻』をもう一度読んで復習したい

 暗黒大陸への船の中でも相当波乱がありそうです。王子たちの殺し合いにくわえ、「十二支ん」とビヨンドとジン×パリストングループの三つ巴の戦いなど相当複雑な様相を呈しています。33巻は文字数も『こち亀』なみに多くてかなり濃いですし、いろいろな伏線も忍ばせてあると思います。もう2回読んでいますが、もう一度ゆっくり読んでみようと思います。

 さらに先週、幻影旅団のクロロが団員を引き連れて船に乗り込み、ヒソカがそれを追うという流れが描かれていました。ヒソカというトリックスターがどう王子たちと「十二支ん」に影響を与えていくのか、楽しみです。

www.koutetsuteki.com

 そういえば、ヒソカがシャルナークとコルトピを殺した後どうなったのか一切描かれていなかったのが気になります。マチさんはヒソカのバンジーガムから抜け出すことはできたのか、そして殺されたシャルナークと電話をしていて、ヒソカの生還を感づいたであろうクロロがどう動くのか。結束の固い旅団員たちが仲間の死にどう反応したのか等々、次の休載までにぜひ描いて欲しいです。

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