日本に帰ってきても普段はほとんどテレビを見ないのですが、たまたまやっていたので、最後まで全部見てしまいました。
見てみようと思ったのはTBSの深夜ラジオJUNK『バナナマンのバナナムーンGOLD』でバナナマンの2人が審査員をやっていると知ったからです。
バナナマン設楽のコメント力
もちろんコントは面白かったのですが、最後まで見てしまったのは、審査員たちのコメントが聞きたかったからです。
特にバナナマン・設楽のコメントにはいつも深くうなずかされました。朝のワイドショーで鍛えられているからでしょうか、すごくまとまっているし、含蓄があります。
松本人志のコメントも面白かったです。特に「にゃんこスター」に対するコメントになるほどと思わされました。
バナナマン日村とさま~ずの2人大竹、三村のコメントも面白かったですが、含蓄という点では設楽と松本人志には及ばない感じです。
度肝を抜かれた新星「にゃんこスター」
とにかく今回のキングオブコントでびっくりしたのは結成5ヶ月でフリー(どこのお笑い事務所にも所属していない)の「にゃんこスター」です。
キングオブコント2017から一夜明け、にゃんこスターは芸能事務所大手、ワタナベエンターテインメントに所属することになりました。
ワタナベエンターテインメントと言えば、「ホンジャマカ」「ネプチューン」「TIM」「ふかわりょう」「ビビる大木」「サブングル」「クールポコ。」「イモトアヤコ」「ハライチ」「サンシャイン池崎」「平野ノラ」「波田陽区」そして決勝で対決した「アンガールズ」等が所属しています。
実力派からキワモノまで幅広い芸人を抱える大手事務所に所属したことで、にゃんこスターも幅広い活動が展開できるでしょう。
結成5ヶ月という速さも史上初なら、女性がこの大会で決勝まで残るのも初だとか(『パーパー』というコンビも片方が女性で同時に初)。
審査員もノーマークでしたが最初の採点では見事1位通過したコンビで、世間的にはほぼ知られていないようです。
伊集院光、絶賛の「にゃんこスター」
ただ全く知られていないのかというと、そうではなくて、知る人ぞ知る存在だったようです。
「深夜の馬鹿力」「伊集院光とらじおと」でコアなファンを持つ伊集院光は「にゃんこスターが優勝とかして評価されるようなことになればコントの歴史が変わるぞ。」とまで言っていました。
私は20年以上伊集院氏のラジオを聞き続け、彼の審美眼には絶大の信頼を置いていますが、期待通り「にゃんこスター」には目を見開いて見入ってしまいました。
正統派コントとは異なるリズムネタ
「縄跳び大好き少年と縄跳びを飛びながら女子」という設定と「フラフープ大好き少年とフラフープで踊る女子」という設定で大塚愛の「さくらんぼ」をバックに踊るリズムネタで、他の組のコントとはかなり違う感じでした。
大塚愛の「さくらんぼ」、ひさびさに聞きましたが改めて元気が出る曲でした。アマゾンではダウンロードですぐ買えちゃいます。
結成して日が浅いから、二つのネタの内容が似通っていたため優勝は逃しましたが、間違いなく今回の大会で一番存在感を示していました。
この後見た正統派のコントが面白くても何か物足りなくなってしまうほどの衝撃でした。
コンビ名を叫ぶという衝撃の終わり方
あとコントの終わり方が、大きな猫と星のオブジェを掲げて「そんな僕らのコンビ名はにゃんこスターでした〜!」というモノ。
VTRの中で他の芸人が、「コントの終わり方じゃねーぞ」とつぶやいていたのですが、内容と共にフィニッシュまで新しいもので、腰砕けになりながらも笑ってしまいました。
松本人志は「コントのキャラとか笑いにはどこか憎たらしさがなければならない。にゃんこスターは憎たらしかった」というようなことを言っていて、なるほどと思わされました。『ごっつええ感じ』の松本人志演じるキャラも確かにどこか憎たらしいキャラが多かったことを思い起こしました。
かまいたち
今回のキングオブコントは「にゃんこスター」に持って行かれてしまった感がありましたが、優勝したのは「かまいたち」という関西のコンビ。
岡山では関西の番組がかなり見られるのですが、8年以上台湾にいたので、かまいたちは始めて見ました。正統派で勢いがあって面白かったです。
さらば青春の光
よく山里亮太の『JUNK 不毛な議論』に出ていたから、親近感があったけれど、テレビで見るのは初めてでした。想像していたのとぜんぜん違う顔でした。
コントはよく作り込まれて唸らされました。バナナマン設楽が設定の良さを褒めまくってました。
アンガールズ
安定の面白さ。南海キャンディーズ山里亮太の深夜ラジオ『JUNK 不毛な議論』やバナナマンの深夜ラジオ『JUNK バナナムーンゴールド』によく登場していたので、親近感があります。
審査員たちがもっと弾けてほしかったみたいなことを言っていたのに同感です。深夜ラジオで見せる田中の狂気さをもっと出せばもっと爆発しただろうになと思うと残念です。
TBSの深夜ラジオ、ジャンクを聞こう
普段テレビをほぼ見なくてもすごく楽しめたのは深夜ラジオ、特にTBSの「JUNK」を聞いていたからです。
今週はすべての曜日のパーソナリティー伊集院光、爆笑問題、山里亮太、おぎやはぎ、バナナマンがキングオブコントの話題をすると思います。
特にバナナマンは審査員をしただけあって、かなり細かいところや裏話も聞けるかもしれません。
TBSの深夜ラジオ「ジャンク」は全国ネットですが、聞ける地域が限られています。岡山でも昔はネットしていたものの、今は「オールナイトニッポン」に変わってしまいました。
でも今はスマホのアプリ「Radiko」でエリアフリーの登録(有料・月300円位)でどこでも聞けるようになりました。
テレビでは聞けない深い話が聞けるのでオススメです。