OLYMPUSがOM-Dの入門機「E-M10」の後継機「E-M10 Mark2」を発表しました。オリンパスらしい出し惜しみのないバージョンアップで、一部の性能は上位機種「E-M1」や「E-M5 Mark2」を凌駕する「下克上」となってます。
電子ビューファインダー(EVF)の解像度はE-M5 Mark2と同じ。しかも有機EL
まず電子ビューファインダーが強化され、解像度は上位機種と同じ236万ドットとなりました。しかもE-M10 Mark2は有機ELなので、色がより鮮やかかつ、黒が引き締まって見えます。ただ心配なのは、有機ELは寿命が短いと言われていることと、電子ビューファインダー(有機EL)と背面液晶の色味が違わないかということです。E-M5は電子ビューファインダーと背面液晶の色味が違うので、撮った後「あれ?」と思うことが結構あります。
5軸手ブレ補正搭載
オリンパスのミラーレス一眼の売りとして、強力な手ぶれ補正があります。今までは5軸補正は中級機以上に乗せてきましたが、E-M10 Mark2にも搭載です。この5軸手ブレ補正は本当に強力で、わざとブレさせようとしない限り、手ブレが起こることはほぼありません。手持ちの動画撮影にも有効です。
AFターゲットパッド 搭載
ファインダーを覗きながら、背面モニターでピントを合わせる位置をすばやく決められる「AFターゲットパット」をオリンパスで初めて搭載しました。より直感的に操作できるし、シャッターチャンスを逃さないようになります。
アルミ削り出しボディ
ボディがアルミ削り出しの金属製となり、質感が大幅にアップします。このボディの質感の良さというのは実は一番重要な気がします。プラスチックでペコペコなボディだと、強度にも不安があるし、道具としての良さが半減します。E-M10 Mark2は金属製にしたのに前機種から更に軽量化しています。
気になる価格。ボディ 約8万円
これだけ性能アップしているので、E-M10 Mark2は価格も相当上がっているのでは?と思いましたが、定価は約8万と前機種と据え置きです。有機ELの電子ビューファインダーや5軸手ブレ補正を搭載してのこの値段はかなり攻めています。
前機種 E-M10のボディは5万円を切っています。電子ビューファインダーはあまり使わないという人はこちらでも十分高性能だと思います。