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蔡英文とトランプ、断交以来初の電話会談。米議会は台湾との軍事関係改善や防衛協力の強化を含む法案を可決。この法案可決も断交後初めて。

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 台湾の蔡英文総統がアメリカの次期大統領であるドナルド・トランプと電話会談したことが台湾でも大ニュースとなっています。

1979年の断交以来、初の直接電話会談

 こうした次期大統領とのホットライン電話というのは断交して初めてとのこと。実際には非公式のものが何度かあったかもしれませんが、公式になされたのは初です。

 10分くらいの短い会談だったそうですが、経済協力や安全保障、アジア情勢についてなどなかなか濃いものだったようです。

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蔡總統川普通話 談強化國防與國際參與[影] | 重點新聞 | 中央社即時新聞 CNA NEWS

電話は蔡英文からトランプ宛で「当選を祝う」もの

 トランプによると、電話をかけてきたのは蔡英文で、電話の目的はトランプの大統領当選を祝うものだったとのこと。当選を祝うにしてはかなり遅い電話なので、この電話をかけるまでかなり水面下で調整が行われたのでしょう。

 日本でも台湾でも、この電話会談で中国が激怒するのではないかと心配されているようです。しかし、トランプはツイッターで「米国は数十億米ドルの軍備を台湾に売却しているのに、祝いの電話に出るべきではないとは興味深い」とかわしました。実際、中国に弱腰だったオバマ大統領も台湾にフリゲート艦など18億3千万ドル(約2千億円)の武器売却を決定してますし、これまでに総額120億ドルの武器を供与しています。

 アメリカが台湾に武器を売るたびに中国は激怒して文句を言っていますので、この電話会談にも難癖をつけてくるのは確実でしょうが、別に台湾に実害はないでしょう。

台美斷交首次!! 蔡英文致電川普互稱「總統」

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 台湾の報道では、蔡英文とトランプがお互いに「President(プレジデント:総統・大統領)」と呼びあったということがクローズアップされています。アメリカとあくまで対等であるという形が台湾人を満足させたのかもしれません。トランプは安倍首相を褒めたり、孫娘にピコ太郎のPPAPを踊らせたり、蔡英文を中国に遠慮せず対等とみなし37年ぶりの電話をしたり、人心掌握というか人気取りが本当に上手いと思います。

 トランプがアメリカ大統領に当選した時、台湾人は皆絶望していましたが、いまや好感を持っている人も少なくないと思います。

www.koutetsuteki.com

アメリカ下院、国防権限法案を可決 台湾との軍事交流推進が初めて明文化

 トランプの電話会談の後、アメリカの議会下院はの国防予算の大枠を定める国防権限法案を、賛成多数で可決しました。この法案の中には台湾との軍事関係改善や防衛協力の強化のための軍高官の交流推進を国防総省に促すというものが含まれるそうです。

 この法案可決も、トランプと蔡英文の電話会談と同じく、断交後初めてのもの。アメリカ議会では以前もこういう法案が提案されていましたが、中国との関係悪化を恐れて可決されなかったとのこと。

 トランプの中国に対する態度が選挙前に言っていたとおり、かなり強硬なものであることが明らかになりました。アメリカがここまで肩入れしていると、中国も台湾にちょっかいを出しづらくなってくると思います。

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