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台湾高速バス横転事故、死者33人に。事故原因はブラックな労働環境による「過労」か。相次ぐ観光バス事故。

投稿日:2017-02-15 更新日:

 2月12日深夜に起きたバス横転事故、死者が一人増えて33人となってしまいました。観光バス関連としては過去30年で最悪の事故です。

台湾のバス横転事故で死者33人
<バス横転>死者33人に 過去30年で最悪の惨事 | 社会 | 中央社フォーカス台湾

 写真を見ると、バスの天井が潰れてしまっていて、どれだけ酷い事故だったのか良くわかります。

原因は「過労」?

 まだ詳しい調査結果がでていませんが、台湾の報道やネットでは台湾の旅行業者のブラックな労働環境が取り沙汰され、過労によるものではないかと言われています。



 事故を起こしたバスの後ろにいた車にドライブレコーダーが付いていて、その映像を分析すると、バスは減速しないままカーブに突入、コンクリートの壁に激突し道路脇へ転落しています。

台湾の高速道路でバスが横転、32名以上が死亡する大事故。桜を見るツアー・帰り道の悲劇。原因は速度超過か。

台湾のバス運転手のブラック労働環境

 台湾の旅行業者は激しい競争のため、どこもブラックな労働環境なようです。特にバス運転手は人手不足かつ最近政府が休日の法律を変えたため、かなり苦労しているとか。

 事故を起こした旅行業者は、「運転手がハンドルを握っている時間だけを労働時間とみなしている。それなら法律が定める範囲の労働時間だから問題なし」と言っています。

 ハンドルを握っている時間だけが労働時間という、びっくりするほどブラックな発言ですが、台湾ではこれが普通なようです。今回の事故のような日帰りバスツアーの場合、運転手は朝4時とか5時のかなり早く起きて会社に行き、深夜まで拘束されますが、ハンドルを持っている時しか労働時間にカウントしてもらえないとは。

 去年夏に起きたバスの事故の時も、バス運転手の劣悪な労働事情が報道されましたが、全く是正されていなかったようです。

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台湾観光バス炎上、中国人観光客26人死亡事故。運転手がガイドへのセクハラで訴えられ実刑判決が決まっていたため、大量に飲酒し乗客を道連れに自殺を図った可能性が浮上。

台湾人は日本の制度を賞賛するが、、

 台湾人はこういう事故が起きた時、外国、特に日本と比較し、自国がいかに遅れているかとよく言います。今回の事故でも日本はバス運転手を大切にしているという論調があり、ちょっと複雑な気持ちになりました。

 日本でも前に格安スキーツアーの大型バスが転落して、大学生が14人亡くなるという大事故がありました。どんな事故だったかともういちど調べてみると、なんと去年1月の事故でした。世の中の流れが早すぎて、もっと昔のことかと思ってしまっていました。

 この軽井沢スキーツアーのバス事故も会社側の杜撰な管理で、かなりブラックな労働環境でした。日本は法律はきちんと決まっていても、それを杓子定規に守っているかどうかはあまり問われないということを台湾の人はあまり知らないのかもしれません。

台湾政府は旅行会社を営業停止処分

 事故を起こしたツアーを主宰する「蝶恋花旅行社」はツアー内容に問題はなかったと言い、業界団体も問題なしとしています。

 しかし、台湾の観光局は「蝶恋花旅行社」の営業を停止する措置をとりました。営業停止にせずとも、だれももうこの旅行会社を使おうとは思わないと思いますが、、

相次ぐ観光バスの事故

 台湾ではここ10年位、観光バスの大事故が頻発しています。

  • 2006年には小学校のPTA関係者45人を乗せたバスが台南市で横転し22人死亡24人が重軽傷。
  • 2007年には台北市陽明山でブレーキが効かなくなったバスが乗用車に接触、道路脇の崖下に転落。8人死亡25人負傷。
  • 2010年には宜蘭県で中国大陸からのツアー客を含む乗客乗員26人が乗ったバスが、大雨による土砂崩れに巻き込まれ海に転落、全員が死亡または行方不明に。
  • 2012年には22人乗りバスが新竹県の山間部で道路脇の崖下に転落。死者13人、負傷者10人。
  • 2016年7月には高速道路上で中国大陸からの観光客を乗せたバスが走行中に炎上。乗客乗員26人全員が死亡。

 ざっと挙げただけでこれだけあり、もっと小規模な事故は無数に起きています。昨日の記事にも書きましたが、台湾で高速バスに乗る時はシートベルト必須です。

 去年の軽井沢スキーツアーのバス事故もシートベルトをつけていれば助かった命もあったと思われますし。

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