先日、台湾で26人の中国人観光客を載せた観光バスが走行中突然炎上し、運転手・ガイド含めて全員が死亡するという大事故がありました。検死結果などから衝撃的な事実が明らかになりつつあります。
國道火燒車 檢不排除司機因生活壓力尋短 | 重點新聞 | 中央社即時新聞 CNA NEWS
ロックされ、開けられなかった非常口
炎上したバスを調べると、なんと事故当時非常口がロックされており、開かなかったようです。そのため、中国人観光客は逃げようにも逃げられず、全員焼死してしまいました。
荷物の中にガソリン
後部座席の荷物を調べてみると、ペットボトルに入ったガソリンが発見されました。台湾でももちろんガソリンをこんな取り扱い方をするのは頗る異常です。一気に事故が事件性を帯びてきました。
運転手の遺体から多量の飲酒反応
運転手の検死の結果、事故当時大量に飲酒をしていたことが明らかになりました。アルコール反応はビールなら3リットル分という異常な数値だったそうです。運転中に飲酒していた可能性が高いです。
運転手はセクハラ事件で訴えられていた
先ほど明らかになった事実ですが、この運転手はガイドに対するセクハラ事件で訴えられており、裁判中だったとのこと。事故直前に5年の実刑が決まっていたそうです。
以上のことから、運転手は裁判で有罪になったことに絶望し、中国人観光客を道連れに自死したのではないかと推測されています。もともとは台湾のブラックな労働環境や中国人観光客が減ったため業績が悪くなり、将来に絶望したためだとも言われていましたが、運転手の利己的な理由が悲劇を引き起こしていました。
蔡英文総統に変わり、中国は台湾行きの許可証の発行をしぶるようになり、中国人観光客が減少しています。中国人観光客はバスをチャーターして移動する人が多く、観光バス業界はそれで生計を立てていました。6月以降、観光バス業界では中国人の客が5割以上も減り、業績不振にあえいでいるそうです。そこへ来てこの炎上事故。中国人観光客が更に減ることになるのではと懸念されています。