台湾のデス・メタルバンド「ソニック (ChthoniC、閃靈樂團)」のリーダーであり、ボーカル兼二胡奏者「林昶佐(フレディ・リム)」が台湾の立法院(国会議員)選挙に立候補し、当選しました。
党は「時代力量」、「ひまわり学生運動」から生まれた政党
林昶佐(フレディ・リム)は以前より反中国で、中国共産党のチベットやウイグルへ対する弾圧を批判し、台湾独立を訴えてきました。
この林昶佐(フレディ・リム)と2014年に「ひまわり学生運動」を巻き起こした学生たちが作った政党が今回注目を浴びた「時代力量」です。
林昶佐(フレディ・リム)はこの時代力量から出馬し、当選しました。
アジアが誇るデス・メタルバンド「ソニック (ChthoniC、閃靈樂團)」
「ソニック (ChthoniC、閃靈樂團)」はかなりコアなヘヴィ・メタルバンドで、分類は難しいのですがメロディック・デス・メタルや黒魔術的なブラック・メタル、ヴァイキング・メタルと称されることもあります。最近の作品では琴や二胡、琵琶、その他の中華楽器を取り入れて「オリエンタル・メタル」とも言われているようです。
欧米や日本にもファンが多く、日本でライブも行っています。
第二次世界大戦の台湾「高砂義勇隊」をモチーフにした傑作アルバム「高砂軍」
特に日本人のメタル好きに衝撃を与えたのが、2011年発表の「高砂軍」。大東亜戦争中末期に台湾原住民を主体とした「高砂義勇隊」の悲劇をモチーフにしたアルバムです。当時「高砂族」と言われていた「台湾原住民」の志願者たちで結成された義勇隊で、南洋で勇敢に戦い、多くの戦死者を出しました。
このアルバムの中の「高雄(TAKAO)」の、ものすごい迫力と悲哀に満ちたメロディーと慟哭のデスボイスは必聴です。サビは「台湾語」でかっこいいです。
CHTHONIC - TAKAO - Official Video | 閃靈 [皇軍] MV
PVでは零戦が飛んだり日章旗が翻っています。
Amazonのレビューも☆×5の最高評価ばかりです。私もここ最近はメタルをほとんど聴かなくなってしまいましたが、このアルバムは何度も聴いてしまいます。

- アーティスト: ソニック
- 出版社/メーカー: ハウリング・ブル・エンター
- 発売日: 2011/07/06
- メディア: CD
- クリック: 12回
- この商品を含むブログ (4件) を見る
iTunesにもあります。
林昶佐(フレディ・リム)は長髪で刺青を入れたロック歌手がアジアで初めて国会議員になった!と言っています。元ロック歌手ならもしかしたら、以前にもいるかもしれないし、これからも出てくるかもしれませんが、デスメタルやブラックメタル出身の国会議員は空前絶後ではないかと思います。