日本のコンビニ大手・ミニストップが全店で成人向け雑誌(いわゆるエロ本)の販売を取りやめるというニュースが大きく報道されていて、台湾に長年住んでいた自分には逆に奇異な感じでした。
台湾のコンビニ密度
台湾には現地の会社と提携して運営している「セブンイレブン」や「ファミリーマート(全家福)」があちこちにあります。
台湾発祥のハイ・ライフ(英語:Hi-Life、中国語:萊爾富)もがんばっていて、コンビニの密度は日本以上です。
台湾コンビニでは成人向け雑誌を売らない
コンビニはたくさんありますが、台湾のコンビニではどこも成人向けのコンテンツを含む本やDVDなどを扱っていません。(大手の書店でも普通は扱っていません。)
昔、南部の高雄にいた時はコンビニの雑誌コーナーの端の下の方にビニールで覆われた怪しい雑誌がありましたが、おそらく日本の普通の週刊誌のグラビアくらいのものでした。
台湾は自由な国ですが、こういうところは共産党が支配する中国と同じくらい厳しいのです。
香港はイギリス統治の影響でそのあたりは自由らしいですが。
台湾では成人向けの製品は売っていないのか
では、台湾にはそういう成人向けのモノは全然売っていないのかというと、普通に売っています。
日本人がよく行く夜市にはDVDの露店がありますが、その一角は日本のAVを違法コピーしたDVDが溢れていたりします。
また、台湾の電脳街・光華商場の周りには、その手のDVDを扱う専門店があちこちにあります。
よく台湾人の学生や友達に「日本はなぜコンビニで堂々とエロ本を売っているのか」と聞かれますが、違法DVDが堂々と夜市で売られているのかというのは疑問に思わないのでしょうか。
ネット上の成人向けコンテンツ
成人向けのコンテンツはネット上に溢れていて、台湾男子もそれを主に見ているのだと思います。
台湾の「2ちゃんねる」的存在であるPPTという掲示板にはAV女優板もあるそうで、私の友達もそこで情報を入手しているようでした。
私が日本人だということで、いろいろセクシー女優のことを聞かれたのですが、知らない名前ばかりで、話についていけませんでした。
台北でアダルトエキスポ開催
台湾男の日本AVに対するリスペクトはすごくて、セクシー女優が台湾に来るとなれば大々的に報道されます。
1年に1回成人向けコンテンツのイベント、アダルトエキスポが行われ、毎年多くの台湾男子だけでなく、なんと台湾女子まで赴いています。
台湾のコンビニを見習うべし
台湾人や他の外国人も、コンビニという今や重要なインフラの一つとして機能している場所で堂々と成人向けのモノが売られているのが信じられないのでしょう。
知り合いのコンビニ店員に聞いた話だと、外国人はコンビニでエロ本が売られていることに本当にビックリして、おみやげとして買っていく人(女子含む)もいるらしいですが、これくらいのことで日本が野蛮な国であると思われても割に合いません。
そういうコンテンツはきちんとゾーニングすれば問題ないと思いますが、コンビニという空間では一角をのれんで仕切るわけにもいかないですしね。