台湾でまたまた食の安全を揺るがす事件が起きました。
卵からダイオキシン検出
台湾各紙は台湾の中部、嘉義産の卵からダイオキシン検出されたと大きく報道し、卵が全然売れなくなってしまうという事態になりました。
でも実はダイオキシンが検出されたのは嘉義の一部の農場のみのよう。台湾中で卵を買い控える動きが広がってしまったため、台湾の政治家はゆで卵を山盛りにし、モリモリ食べるというパフォーマンスをしていました。
昔々、管元首相がカイワレ大根をモリモリ食べるパフォーマンスをしていましたが、日本も台湾も政治家のやることは同じですね。まぁ安全性を証明するためには実際に食べているところを見せるのが一番手っ取り早いのでしょうが。
卵の写真
近所のスーパーに注意書きがありました。
ここでは彰化の卵を売っていないということ。彰化で問題となった卵は伝統的な市場におろしていると書いてあります。私が見たニュースでは嘉義の卵とのことでしたが、ここでは彰化となってます。
あれ?と思ってちょっと調べてみると、苗栗県でも卵からダイオキシンが検出されていたようです。同時多発的にダイオキシン検出というのはちょっと怖いです。
ダイオキシンの中国語
ちなみにダイオキシンの中国語は
戴奧辛 Dài ào xīn
となります。読み方は無理やりカタカナにすると「ダイアオシン」。外国人の名前っぽい字面なので、最初はダイオキシンとは分かりませんでした。
ダイオキシンといえば『寄生獣』
最強最悪の毒物と言われていたダイオキシン。その恐怖を日本人に植え付けたのは岩明均の『寄生獣』でしょう。どうやってもかないそうもない敵を一撃とは。ゴジラに対するオキシジェン・デストロイヤー並の破壊力でした。
ダイオキシンの毒性は実は少ない?
しかし、最近の研究によると、ネズミとかモルモットの動物実験ではものすごい毒性だけど、人間にはそんなに毒性を示さないという結果もあるそうです。
ヨーロッパでは工場から何万人もの致死量に相当するダイオキシンが漏れたのにもかかわらず、死者はでなかったそうです。
それを反映してか、『寄生獣』の映画ではダイオキシンではなく放射性物質が最終兵器となったとのこと。まぁ、ロシアのリトビネンコ暗殺の際に使われた、放射性元素の中で最も有毒とされているポロニウム210とかなら寄生獣も倒せるかもしれません。
ダイオキシンの毒性が弱かったとしても、絶対体に良いものではないと思うので、卵汚染問題はもうちょっと継続して見てみたいと思います。
やはり衛生面で不安が残る台湾
台湾は治安もいいし、日本人が暮らしやすいところではあります。先日書いたように、台北は世界で3番目に治安が良い街ですし。
しかし、最近ようやっとトイレに紙を流せるようになりつつあるというように、衛生面で問題があります。
保健所ががんばって検査や取り締まりをしていますが、許可を得ていない店や屋台が多すぎて、追いついていないです。
怪しそうなところでは食べないほうが無難でしょう。