日本でもハロウィンで仮装する習慣が広がっていますが、台湾はもっとカオスなものが広がっています。
東方ハロウィン
日本はハロウィンというと魔女とかゾンビの仮装が多いですが、台湾ではもはや何でもありです。
台湾南部の都市・高雄の岡山では大々的に「東方ハロウィン」のイベントが行われました。
アニメキャラのコスプレ
台湾は仮装=コスプレというイメージがあるのか、アニメキャラのコスプレが多数参加しています。
犬夜叉っぽいコスプレとかどこかで見たことがあるキャラが多数います。
ゴシックロリータ服みたいな服の人もいました。
ガイコツのコスプレ
よくわからない無駄にリアルなドクロの集団もいます。
オノを振り上げて世紀末な雰囲気です。
悪魔のコスプレ
セクシーなお姉さんと子供の悪魔のコスプレ。
カボチャもいて、唯一ハロウィンっぽさがありました。
キツネのコスプレ
どう見ても和風なキツネのお面と和服のコスプレ。
台湾には稲荷を祀る習慣は一般的ではないと思うので、日本の影響でしょうか。
BABYMETALの影響も一瞬考えましたが、服が違うし、残念ながらBABYMETALは台湾ではあまりメジャーではないのです。
タイの民族衣装
コスプレと言うか、タイと思われる東南アジアの民族衣装の人も。
ブッダのコスプレ
子供によるかわいいブッダのコスプレ。頭の螺髪がいい味出してます。
日本ではさすがにハロウィンに仏教関連のコスプレはしないと思うので、さすが台湾だなと思います。
宮の前でパフォーマンス
さっきのキツネと和服のコスプレの子たちが媽祖を祀った道観の前で踊っています。
私が高雄にいたときもよくこういうパフォーマンスをしていたなと懐かしくなり、涙が出そうなりました。
香港からの参加者
香港から来た参加者もいます。なんのコスプレかわからないですが、台湾の神様のコスプレっぽいです。
蚊のコスプレ
そしてなぜか蚊のコスプレがいます。蚊も血を吸うから吸血鬼と関連があるのかと思いきや全然関係ありませんでした。
この人達は高雄の衛生局の人たちで、デング熱に注意を呼びかけるために参加したとか。
こういうイベントに政府機関が積極的に参加するのも台湾ぽいです。
インドネシアから来た観光客
インドネシアから来たムスリムの観光客も大満足です。
イスラム教の強い地域では、なかなかこういうカオスなイベントはできないので、珍しいのだと思います。
目が光る神様の像
コスプレの最後には目がビカーッと光る神様の像が登場。
この神様はそれぞれ「千里眼」と「順風耳」というそうです。
もう訳がわかりません。
全身が光る媽祖像
電飾でビカビカ光る媽祖様の像も登場します。媽祖は航海を守る海の神様で台湾で一番人気がある女神です。
美人に描かれることが多いですが、この光る媽祖像はなんだかたくましい雰囲気です。
ネジの媽祖像
なんとこの岡山壽天宮の媽祖像、世界でたった1体の「ネジでできた媽祖像」とのこと。
ちなみにネジは中国語で
ネジの媽祖は
なかなかネジで像を作ろうとは思いつかないので、世界でただ一つだけの像というのはわかりますが、なぜネジで作ってしまったのでしょう。
ネジの媽祖像の由来
台湾の高雄・岡山は台湾のネジ産業の中心地なのだそうです。
台湾のネジ産業の70%がここ岡山に集まり、全世界で占めるシェアは16%もあるとのこと。
世界シェア16%というのはなかなかすごいです。台湾に8年半住んでいて、高雄の岡山にも行ったことがありませんでした。
このネジの媽祖像をキッカケに岡山のネジ産業のことを知ったので、ネジの媽祖像で岡山のネジをPRしようという考えは意外とすごいと思いました。
「千里眼」と「順風耳」の像もネジで作られています。
コスプレ大会
この「東方ハロウィン」をテーマとしたイベントの中にはコスプレ大会もあるそうです。
これだけカオスなコスプレたちだと、選ぶ基準もわからないし、なかなか順位をつけるのも難しそうです。
懐かしいカオス空間
この台湾のハロウィンを報道した映像を見ていたらなんとも懐かしくなりました。
台湾ハロウィンの動画ニュースはこちら
日本の岡山との比較
日本の岡山のハロウィンも、いちおういろいろなイベントがあるようですが、コスプレして大々的に歩いているような人はいません。
飲み屋街で小規模なコスプレパーティーをしているくらいでしょうか。
店でもそんなにコスプレグッズを売っていませんし。
台湾のハロウィンは年々規模を増していて、ハロウィンが近づくとスーパーではハロウィングッズがあふれて、かなり経済に貢献していると思われます。
台湾は媽祖という台湾で一番人気がある神様の廟でもハロウィンを祝うほどおおらかです。
日本の神社や寺でもやれば盛り上がりそうですが、実現は難しそうです。