AppleのiPhone6s/6s Plusのメインチップである「A9プロセッサ」には台湾のTSMC製と韓国サムスン製のものがあり、台湾製のほうが電池のもちがよく性能がいいです。
アメリカや日本のiPhone6s/6s Plusでは台湾TSMC製が多いのですが、なぜか台湾のiPhone6s/6s Plusは韓国サムスン製が9割を占めており、台湾人は激怒しています。台湾の行政機関、国家通訊伝播委員会(NCC)がアップルに情報開示と説明を求める事態となっています。
サムスン製A9の比率が高い台湾、消費者の怒り受け、国家機関がアップルへ声明出す事態に - iPhone Mania
「いい物はすべて国外へ行ってしまう」と嘆く台湾人
日本やアメリカ等、台湾は電子製品や自転車などを輸出しています。台湾製のマザーボードやGIANTの自転車は日本でも高い評価を受けています。しかし、それらは輸出用の特別仕様であって、台湾国内用として性能の劣った安いモノを売っていることが多いです。台湾に来て驚きましたが、有名メーカー製でも値段が安いものは使いものにならないほどの粗悪品もあります。
日本やアメリカへ輸出されている仕様のものを台湾で買おうとすると、なんと日本で買うよりも高かったりします。逆輸入みたいな感じになるためかもしれません。台湾人が怒るのも最もです。
台湾のiPhone6s/6s Plusの人気がイマイチなのは、このプロセッサ騒動が原因か。
台湾人は日本人以上にアップルのiPhoneを愛していて、新製品発売当初はずっと品切れが続きます。しかし、今回の新製品iPhone6s/6s Plusはあちこちで「在庫あります」という表示を見ます。ほとんどが性能の劣る韓国製と分かっていたら、買いたくなくなる気持ちもわかります。
それにしても何で台湾に台湾製チップが出回らないんでしょうか。