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台湾、公に「二重国籍」可能になる法改正。外国人の高度な人材獲得めざす

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 台湾で国籍に関する法律が変わり、中華民国(台湾)国籍を取得する際、一定の条件を満たせば元の国籍から離脱しなくても良くなるそうです。

台湾、二重国籍が可能となる法律ができる

一部外国人、中華民国籍に帰化後も原国籍離脱不要に/台湾 | 社会 | 中央社フォーカス台湾

要するに台湾では公に外国人が二重国籍状態になることが可能になるということですね。

二重国籍になるための条件とは

 この二重国籍が可能となる対象とは、「科学技術、経済、教育、文化、芸術、スポーツなどの分野で活躍する外国人」とのこと。

台湾政府の内政部(内務省)が招聘した外部機関などの審査に通過しなければならず、かなり厳しい審査が予想されます。

 台湾は最高権力者の総統も直接選挙で選ばれます。日本の総理大臣を選ぶときのような間接民主制やアメリカの選挙人制度というクッションはありません。ほかの国の国籍も有している人にその貴重な一票を与えるわけですから、台湾人と結婚した卓球の愛ちゃんクラスにならないと認められないかもしれません。

何のために二重国籍を可能とするのか

 このブログでも再三書いているように、台湾は低く設定されすぎた賃金のため、人材が海外に流出し続けています。

そのため、外国人の優秀な人材を台湾に呼び込もうという意図があるようです。

確かに二重国籍が可能ならば、海外の優秀な人材を呼び込む呼び水になると思いますが、その前に台湾の優秀な人材を海外、特に中国へ流出させないような政策をとるべきではないかと思います。

止まらない台湾人の中国への人材流出

 私の学生もTOEIC 800点以上は普通で、700点代の人は恥ずかしがる人もいます。日本語学科ですから日本語検定N1(最高級)もだいたい持ってます。そういう学生が卒業して新卒で働いたたとしても、給料は多く見積もっても月に3万元(約11万円)ぐらいです。

こういう若い人がもし日本で働くなら、だいたい月25万円くらいの仕事はすぐ見つかるのではないのでしょうか。アメリカとかヨーロッパの企業ならさらに何倍ものサラリーになると思います。

高度な人材が不足している中国では台湾の約5倍の月50万円くらいで雇うところもあります。能力が高く中国語が母語の台湾人は中国では引く手数多なのです。

 こうして政治的に中国を快く思ってない台湾人でも、自分の能力を正当に評価してくれる中国に流出してしまう事態が起こっています。

中国で働く台湾人は、中国での仕事にやりがいを感じながらも、やはり台湾で台湾のために能力を活かしたかったとこぼします。

外国人が働きやすくなり続ける台湾

 台湾では今回の二重国籍可の法案だけでなく、グリーンカードにあたる「永久居留証」の取得条件も数年前にかなり緩和されました。基本的に同じ職場で労働ビザを5年とり続け、税金をきちんと納めていれば取得できるようです。

 日本では永住権の取得を従来の5年から1年に短縮化するようですが、そのニュースを聞いた台湾も焦って永久居留証の取得を短縮化しようという議論も起こっています。否定的な見解が多いですが。

 私が台湾に来た頃は、まだワーキングホリデー制度も両国間になく、台湾で働くのは至難の業でしたが、今は働き始めるだけならだいぶ楽になりました。台湾の安い給料でどう生活するのかが大問題ですが、自炊して食費を極限まで切り詰めれば貯金も可能です。

二重国籍といえば蓮舫

 そういえば、二重国籍といえば日本の現民進党党首・蓮舫が真っ先に思い浮かびます。

もともと日本人で、日本国籍を残したまま、台湾国籍を取得が可能なので、もともと台湾籍を持っていて日本国籍を取得というのとは違います。日本国籍を持つためには台湾籍を抜かなければならないので、台湾国籍が残っているのが問題です。

台湾国籍を完全に抜いて、晴れて日本国籍となった上で、もういちど台湾国籍を持つということはできそうですが、台湾政府は認めないと思います。

実際にはたくさんいる二重国籍者

 ただ最初の方に「『公に』外国人が二重国籍状態になることが可能」とわざわざ「公に」と書いたように、実際には二重国籍状態になっている人はかなりたくさんいると思われます。

 特に日本とかアメリカ等、世界の多数の国は中国への遠慮により台湾を国と認めていない訳ですから、二重「国」籍に当たらないと強弁する人もいます。

 台湾で暮らしていると、いくら親日的とはいえ生活する上で様々な制限がかかり、不便です。二重国籍ができれば楽そうですが、台湾の国籍法では「公務員、教師は二重国籍不可」という至極当然な条件がありますので、一応大学教員の私も二重国籍は無理そうです。

それに、台湾が二重国籍可と言っても、日本政府は難色を示すというか、他の国の国籍を取る場合、日本のは国籍は抜かなければならなくなるでしょう。

ただ、台湾で長い人から聞いた話によると、日本政府に「台湾の国籍を取るから、日本の国籍を抜けます」と言っても、政府は「台湾は国ではないのでそれは認めない」と受理されず、実質的には二重国籍の状態となるそうです。

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