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馬英九、情報漏洩の罪で起訴される。更に台北ドームの賄賂等、24件で刑事告訴予定

投稿日:2017-03-15 更新日:

 台湾前総統の馬英九が司法介入疑惑に絡む捜査情報を漏らしたとして、機密情報漏洩の罪で起訴されたことが日本でも台湾でもニュースとなっています。

法学博士・馬英九が巧妙に法の網をかいくぐり悪事を働いた?

 馬英九は台湾大学の法学部で学び、ハーバード大学の法学博士号を持つ法律のプロ中のプロです。

 法律に詳しい分、いろいろと小細工をして隠蔽工作をしたようですが、馬が残したとされる物的証拠なども残っていてかなり分は悪そうです。台湾の地方検察局はかなり自信を持って起訴しているようです。

 台湾の報道を見ると、この件に絡んだ重要人物への包囲網も狭まっており、馬英九がしょっぴかれるのも時間の問題のように見えます。

馬涉洩密案遭起訴 檢5萬字重批「知法犯法」-民視新聞

機密情報漏洩以外にも24件の刑事事件で告訴されている馬英九

 馬英九は上記の罪だけではなく、計24もの刑事事件で告訴されています。

台湾民進党・蔡英文が正式に総統に就任。前総統・国民党の馬英九は24件もの刑事事件で告訴されており、総統特権が無くなったため、捜査が再開される。

 些細な罪名からかなりの大金の絡んだ疑惑までいろいろありますが、大問題になっているのは「台北ドーム建設についての賄賂」、「銀行合併への口利き」、「党の資産を不正運用」などがあります。また、馬英九の財産についても由来の不明な怪しい金がかなりあるようです。

すべての疑惑が白黒はっきりつくまではかなり時間がかかりそうです。その間、与党民進党は馬英九を国外に出国させないようにする措置をとろうとしています。同じく総統退任後に起訴された陳水扁も出国制限措置がとられました。

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馬英九はアメリカのグリーンカードを放棄していない疑惑が常にありますし、中国の影響力が強くなっている香港に逃げ込む可能性もあります。総統就任中に電撃的に中国の習近平国家主席と会談し、握手するなどの行動もしているので、中国本土へ亡命しないとも限りません。

民主化した後、台湾の総統は退任後必ず起訴されている

 台湾は日本統治時代以後、蒋介石、蒋経国、李登輝、陳水扁、馬英九が総統となってきました。李登輝が民主化して以後、陳水扁も馬英九も起訴されたため、民主化以後は必ず起訴されていることになります。

 李登輝は無罪でしたが、陳水扁は総統府機密費流用及び資金洗浄(マネーロンダリング)容疑で有罪となり、長く刑務所で服役していました。馬英九はどうなるか分かりませんが、有罪になる可能性が高いように思います。

なぜなら、台湾は日本と比べものにならないくらい政争が激しく、与党になった民進党が国民党の馬英九元総統を徹底的に追い詰めるにちがいないからです。陳水扁も国民党が政権を奪取した後、徹底的に追い詰められ、有罪となり、やっと仮釈放されたのは蔡英文が総統になると決まって以後でした。民進党の人たちは馬英九たち国民党が陳水扁に行った仕打ちを決して水に流してはいません。

 蔡英文現総統率いる民進党は国民党の資金や土地に狙いを定めて、国民党の息の根を止めようと攻撃の手を緩めません。馬英九も激しく追求されるでしょう。

蔡英文はおっとりした外見から、優しそうな印象がありましたが、政策や国民党への追求を見ていると、かなり激烈で冷徹な面があると思います。蔡英文だけでなく、台湾社会で社長とか教授とかをしている女性は同じようにかなり冷徹な面があるように思います。自分の上司だったら滅法頼もしいのですが、対立する相手だったらめちゃくちゃ怖いです。

韓国も台湾も最高権力者の権力が大きすぎるのでは

 政争が激しすぎて、前最高権力者が後に責められて不幸なことになるというのは、韓国も台湾も似ています。台湾は総統、韓国は大統領ですが、どちらも直接選挙による単純多数決制で選出されます。

わかりやすい多数決で選ばれるため、その分権力は強く、日本のように周囲や国民から引きずり下ろされるということもないため、容易に腐敗しやすいのではないかと思います。日本やアメリカよりもさらにポピュリズムに傾きがちになっていますし。

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