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2016年1月に行われる台湾総統選挙、民進党の蔡英文有利の現状を見て、国民党は自ら決めた候補者・洪秀柱を引きずり下ろし、現国民党党首かつ新北市市長である朱立倫を候補者とすることを決定

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 台湾の総統選挙が2016年1月に行われます。野党民進党から蔡英文、与党国民党から洪秀柱という候補者が決まっていました。どちらも女性で、女性同士の戦いになると話題でしたが、野党民進党・蔡英文が圧倒的に有利なため、洪秀柱は国民党党大会の決定で候補者から引きずり降ろされることとなりました。

国民党の新たな候補者は朱立倫

 国民党は洪秀柱ではなく、現国民党党首かつ新北市市長である朱立倫を候補者とするようです。朱立倫は以前、新北市市長選で蔡英文を破ったこともあり、国民党の人たちは蔡英文に対抗するには朱立倫しかないと考えているようです。

いかに朱立倫とはいえ、蔡英文有利は揺るがなさそう

 朱立倫は現状、国民党の中でもっともまともに見える政治家ですが、蔡英文は総統選の有利は変わらないと思います。蔡英文はアメリカや日本へも遊説し、中国の覇権主義に危機感を感じている日米から歓待されていますし、台湾国民も馬英九政権の親中国、媚中政策にほとほと嫌気がさしているので、候補者の問題というよりも国民党自体が支持を失いつつあるようです。

2016總統-兩度鞠躬歉 朱:我努力不夠 謝洪承擔-民視新聞

今回の候補者変更騒動は、国民党への不信をつのらせる結果に

 国民党は自らの党大会で洪秀柱を決めておきながら、形勢不利と見るや引きずり下ろし、新北市市長の職にこだわる朱立倫を無理やり担ぎ出しました。台湾の人たちの目には国民党が内部で分裂しているようにしか見えず、もともとの支持者からも信頼を失いつつあります。形勢不利な中で努力していた洪秀柱が可哀想だという声もあります。

朱立倫が総統選挙に出る際の問題点

 朱立倫は現職の新北市市長です。もし総統に選出されることとなれば、新北市市長を続けることはできません。そうなると市長選で次点であった民進党の候補者が新市長になると思います。国民党は前回の統一地方選挙で主要都市の知事・市長のポストをことごとく失い、新北市だけかろうじて国民党の勢力下にあるだけでした。朱立倫が市長になると、その新北市さえ国民党は失うことになります。
 また、台湾では普通総統選に出る場合、知事や市長の職にはついていない人が出るそうです。しかし、朱立倫は市長を続けながら総統選に出馬しようとしており、国民から不満が出るのは必至です。

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