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台湾でも猛威をふるうランサムウェア。作成者と交渉してみると、まさかの神対応にネット騒然

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 台湾でも新型のランサムウェアが猛威をふるっています。

Windowsの脆弱性を突くランサムウェア

 今流行っているランサムウェアはWindowsの脆弱性「EternalBlue」を突く「WannaCry」の亜種である「WanaCrypt0r」。メールで送られてきたあやしいURLをクリックするだけで感染してしまうそうです。

コンピューターのメールによるランサムウェアやウィルス感染のイラスト

 世界の150カ国以上で確認されているようですが、主にアメリカやヨーロッパが標的となっている模様。しかし、中国語にも翻訳され、中国の大学や台湾のパソコンにも感染が広がっているようです。

ランサムウェアとは

 ランサムウェア(英語: Ransomware)というのはマルウェアの一種で、感染するとハードディスク上のデータを勝手に暗号化してしまい、暗号化を解除したければマルウェアの作者に身代金(ransom、ランサム)を支払うよう要求します。

英語の「ransom:ランサム」というのは身代金という意味で、大事なデータが人質みたいになってしまうわけですね。

ランサムウェアの中国語

 ちなみにランサムウェアの中国語は「勒索病毒 Lèsuǒ bìngdú」と言います。

無理やりカタカナで発音を表すと「ラースォービンドゥー」となります。「病毒」とはウイルスの意味です

 「勒索」というのは、初めて見る単語でしたが、調べてみると「恐喝」という意味でした。発音もランサムにちょっと似ている「ラースォー」なので、意味も音もうまく翻訳したもんだなと感心しました。

解除の金が高すぎるとクレームを付けた台湾の男

 台湾でも感染が広がっている今回のランサムウェアですが、「Nownews(今日新聞)」によると、台湾の感染者の男が「身代金が高すぎる」とランサムウェアの作成者に文句をいったとのこと。

 その台湾の男性は「台湾ドルで18,700台湾ドル(約7万円:0.345ビットコイン)という身代金は高すぎる、私の月収は12,000台湾ドル(約4万5千円)しかないから。。」と書きました。

すると、ランサムウェアのカスタマーセンター(?)の人は「私たちは台湾人の給与水準を高く見積もりしすぎた」と反省した様子でした。

ランサムウェアのカスタマーサービスの神対応

 そして、ランサムウェアのカスタマーサービス(?)はなんと、その感染者の台湾人男性のマルウェアによる暗号化を無料で解除してくれたとのこと。

台湾人男性の低月給に同情してくれたのでしょう。

そして「気が向いたらコーヒー何杯かおごってくれよ」とジョークも飛ばしたとのこと。

 ウィルスやマルウェアに感染しないのが一番いいですが、ダメ元でも交渉してみるものですね。。。

悪徳業者も同情する台湾の給与水準

 台湾の給与水準はなんと20年前と変わらないどころか、むしろ下がっています。しかし物価だけはきっちりと上がっていて、特に不動産は何十倍にもなりました。日本の失われた20年どころではない、右肩下がりのスタグフレーション社会です。

 ランサムウェアで荒稼ぎする悪徳業者からも同情される台湾の低賃金。いまやホワイトカラーの賃金を見ると、中国の方が高くなっていて、中国に出稼ぎに行く台湾人の優秀な若者も多いです。

台湾のネットの反応

 このニュースを目にした台湾人の反応は

  • 「台湾の政府より優しい」
  • 「笑った後、泣いた」
  • 「台湾の低賃金はハッカーからも同情された」

などなどでした。このニュースをネタに蔡英文総統に悪口を言いまくる人もいました。蔡英文総統と与党・民進党は選挙前には若者の低賃金対策をすると息巻いていましたが、まったく前進していないので、台湾の人たちが文句を言いたくなるのも分かります。

蔡英文総統も資本家とか大企業に遠慮しなければならないところがあるのでしょうか。

 私も今月、台湾の国税局に税金をはらいに行かねばなりません。低給与なのに所得税は結構取られます。

パナマ文書には大勢の台湾人の名前が載っていて、かなりの脱税者がいるようですが、私にはそんな知恵もコネもないし、きっちり支払いに行きます。払わないと居留証の更新ができないですし。というか、台湾にはお世話になっているので、税金はきちっと収めるのが筋です。

ただ、毎年確定申告に行かなければならないのは、ちょっと面倒です。

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