台湾各地で豪雨となり、洪水が多発しています。特に南部の台南は酷く、マンホールがせり上がるほど雨水が逆流しています。
せり上がるマンホール
水浸しの道路
道も水浸しで、ちょっとした川のようになっているところもあります。
雲林でも洪水
また中部の雲林でも洪水となっています。雨の度に水浸しになる道路に、住民が怪訝に思って、排水口を調べてみると、なんとそれは排水機能がついていないただの穴だったようです。
手抜き工事か?
排水溝ではなく、単なるコンクリート製の穴なら雨の度に水があふれるのも当然です。住民は激怒し、政府に訴えたようですが、なんとこれは元々こういう構造だとの答えが。
排水溝を作る金をケチって、雨水を貯める穴を作っていたそうです。あまりあっても無くても意味が無いような気もします。
1億元(約三億円)の税金が無駄に
住民によるとこの辺りのインフラには1億元、日本円で3億円ほどの税金が投入されているとのこと。それだけの金をかけて工事をしたのに、ただの穴をあけていただけとは呆れます。排水溝もあるにはあるようですがかなり貧弱であまり意味が無いようです。だから雨の度に道が川のようになってしまうと。
每逢下雨必淹水 民控「假排水溝」釀禍-民視新聞
台湾の地方都市はインフラがこのように貧弱なことが多いです。そのため一度自然が猛威をふるえば甚大な被害が出てしまいます。台北はインフラがしっかりしているのですぐに被害が出ることはないのとは対照的です。台湾における台北とその他の地方の格差はこういうところにも表れています。せめてきちんとした排水設備をつけてほしいところですが、台湾随一の空港である桃園国際空港で先日のような浸水被害が起こるようなので、つけてもあまり変わらないかもしれません。