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台北市が「福島県、茨城県、栃木県、千葉県、群馬県」からの食品輸入を全面禁止。台湾人の反応は

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 もともと台湾では日本の東北及び関東地方の一部からの食品が全面輸入禁止でしたが、台北市は独自にさらに厳しい基準をもうける条例ができました。

地方自治体の決定とは言え、台北は台湾の首都であり、人口も集中しているため、影響は甚大ですし、他の地方自治体も台北市の決定に追随する可能性も高いです。

もともとあった台湾政府の法律にさらに厳しい条例を加えた台北市

 台湾の新聞「中國時報」の報道によると、もともと台湾政府は「食品安全衛生管理法」で日本の原子力発電所事故周辺地域からの食品輸入は違法でした。台北市はその中央政府の法令の上にさらに厳しい条例を加えました。

 台北の市議会で「台北市食品安全自治条例《臺北市食品安全自治條例》』の9条が審議され通過し、「福島県、茨城県、栃木県、千葉県、群馬県」からの食品や飲料の輸入は全面禁止となりました。その上、輸入した食品や飲料にどこの都道府県で生産され、加工されたものかという表示が必要となります。

違反した業者は2万元から20万元(約7万5千円~75万円)の罰金が課されるとのこと。

 日本でも福島産のものを避ける人はいるようですが、台湾の法令は茨城とか千葉、群馬からの食品も輸入禁止です。どうして千葉のはダメで東京・埼玉なら良いのかも分かりません。

新しい条例に対する台湾人の反応

 台湾の人も新しい条例やもともとの法令に対して、さすがに過剰反応ではという声も多いです。そんなに過敏になるなら台湾人の東北と関東への旅行を禁止したら良いとか、東北や関東から来る日本人の来台もその内禁止になるのではというコメントもありました。

あと台湾の「食の安全問題」のほうが酷いというものも。確かにドブの廃油を再生成した汚い油や、可塑剤をデンプンに混ぜるとか、今まさに問題になっている卵のダイオキシン問題など、台湾の食の安全はかなり脅かされています。

台湾の卵がダイオキシンに汚染される。食の安全を脅かす事件が続く台湾

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国民党が積極的に反日キャンペーン

 もともとの「食品安全衛生管理法」、と今回の「台北市食品安全自治条例」制定を強力に推し進めたのは台湾の野党・国民党です。

日本は台湾に対して、放射線量の調査をして問題がなかった食品を輸出していたのですが、国民党は「日本は放射能に汚染された自分たちが食べないような食品を台湾人に押し付けている!台湾人はあんなに震災の時支援したのに、恩を仇で返す行為だ!」とデマを飛ばしまくり、台湾人の怒りを煽りました。

日本の問題のない東北産の食品を輸入しようとした蔡英文総統を「媚日」と大バッシングし、蔡英文は支持率を大きく下げました。

 国民党が流していたのは全くのデマで、まさにいま問題になっているフェイクニュースですが、またたくまにSNSでシェアされまくり、本当のことのようになってしまいました。Googleがフェイクニュースと戦う姿勢を見せていて、期待しているのですが、SNSですぐ広まってしまうので、Google先生だけではフェイクニュースの蔓延を防ぐことはできないだろうと暗澹たる思いです。

喜々として署名活動をしていた国民党の人たち

 法案が通る前は国民党支持者の人たちが台北メトロ(MRT)の各駅で喜々として署名活動する姿が見られました。日本にダメージを与えるとともに、蔡英文総統率いる民進党にもダメージを与えられる錦の御旗と思っているのか、すごい勢いで道行く人を勧誘していました。

 その元気な様子を写真を撮ろうと思いましたが、もし日本人とばれたら袋叩きにされかねないと思い、自重しました。八田與一の銅像の首が切られた事件もありましたが、台湾では時々反日思想が吹き荒れる時があるのでヒヤヒヤします。

八田與一の銅像の首が切られる痛ましい事件。台湾のネットの反応がひどい

まぁ私は台湾に溶け込みすぎて、まず日本人とバレることはないんですが。

困るのは日本食好きな台湾人

 私は台湾にいるときに、特に日本食を食べたいと思うことはなく、一時帰国の時にたっぷり食べるだけで満足ですが、台湾人は日本食が食べづらくなって困る人も多いでしょう。

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