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反日の台湾国民党議員が「民進党が日本の神社を再建している」とデマ。台湾メディアも冷笑。

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 ここ数年、台湾各地で日本統治時代の神社や寺院などが再建されています。この流れは別に台湾人が日本統治時代を懐かしんだりするものではなく、自らの歴史と文化財を保存し、大事にしようという至極まっとうなものですが、反日が党是の国民党が噛みつき始めました。

民進党が神社再建を主導とデマを流す

 このほど、台湾南部の屏東県牡丹郷高士村の「高士神社」が民間の寄付金で再建されました。これに対し、野党・国民党政策委員会の蔡正元執行長は「日本統治時代の功績への賛美だ」と攻撃し、さらに「民進党が再建した」とのデマを流しました。

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日本人による寄付で再建された神社 国民党幹部から批判噴出/台湾・屏東 | 社会 | 中央社フォーカス台湾

 国民党は日本の被災地からの放射線検査済みの飲食物の輸入禁止を求めた時も「日本は自分たちが食べないような放射線に汚染されたものを台湾に押し付けている。世界で一番義援金を出したのに裏切られた」とんでもないデマを流しました。

 その時は台湾人の放射線に対する恐怖もあり、デマにも関わらず多くの台湾人の共感を得て、被災地からの放射線検査済みの飲食物の輸入を許可しようとした民進党の蔡英文総統にダメージを与えることに成功しました。そのため、今回も反日を利用して民進党にダメージを与えようとしたのでしょう。

高士村の村長激怒

 国民党・蔡正元執行長のデマを受け、台湾に一定数いる反日的な人々が高士村を訪れ、緊迫した雰囲気になっているとのこと。

 高士村の李徳福村長は国民党・蔡氏の誤った言論により集落が大きく傷つけられたと謝罪を求めましたが、国民党蔡氏は応じず、さらに「村の先住民には祖先を祭る独自の伝統儀式があるにも関わらず、日本の神社を用いたことについて疑問だ」とわけの分からないことを言いました。

 台湾で神社が続々再建されていますが、これは宗教としての神道を復活させるということではなく、あくまで歴史的な建造物として建てられています。そんなことすら国民党の人にはわからないようです。話しても無駄だと感じた村長は法的措置を考えているとのこと。

神社はダメで中正記念堂は良いのかという意見

 ふだんは割と反日に同調する台湾の聯合ニュースなどのメディアもこの国民党のやり方には冷笑的で、228事件で台湾本省人を多数殺害、弾圧した蒋介石を祀る中正記念堂はよくて、なぜ神社はダメなのかと書いています。

udn.com

 蒋介石は台湾各地に残っていた神社をことごとく潰して、跡地に忠烈廟など中華民国の兵士を顕彰する施設に置き換えてきましたが、その反動が今起こっているのかもしれません。

台湾の神社を特集した雑誌が爆売れ

 台湾で去年末、『薫風』という雑誌が発行され、創刊号は即売り切れで増刷がかかりました。創刊第一巻のテーマは「台湾の神社のシンボル」(原題は「象徵台灣的神社」)で、美しい装幀と写真で発売前からかなり話題となっていました。

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薰風|首頁

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国民党政権下から密かに神社ブームだった

 この突如巻き起こったと思われる神社ブームですが、馬英九が総統だった頃からジワジワと盛り上がっていました。

 神社再建だけではなく、台北駅の地下にある「台北地下街」が神社をテーマとした通りになっているとか。

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 馬英九前総統があまりに中国寄りの態度と反日的言動をするので、台湾人の中でそれに対する反動があったのかもしれません。

台北地下街では毎年浴衣祭りが開催されてます。絵馬まであります。

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 台北では最近のブームという感じですが、親日度が高い南の方では旧帝国海軍の軍艦を神として祀る宗教施設なんかもあります。

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神社だけでなく、日本統治時代の仏教寺院も再建

 神社だけではなく、台北にあった浄土真宗の「西本願寺」も再建されました。こちらも歴史的建造物として再建されたもので、浄土真宗が復活したわけではないです。

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 しかし、空海の開いた真言宗の寺は花蓮に現存し、今でも一定の信者がいるそうです。日本に留学し、真言宗の僧侶の得度をする人もいるし、台北にも真言宗の寺院があります。日本統治時代に置かれた不動明王像などが今でも残っており、信仰を集めています。

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 空海の真言宗は空海が留学した中国でも再興されましたし、中華系の人々にも親しみやすいのかもしれません。非僧非俗の親鸞の思想はやはり受け入れがたいところがあるのかも。

 こういう宗教施設だけではなく、日本統治時代の商店や百貨店が当時の内装を再現して再オープンし、人気を博していたりもしますが、日本時代の建物を片っ端から壊して、当時使われていた言葉も消そうとする韓国とは大変な違いです。台湾語の中には日本語の「ネクタイ」「トマト」とかがそのまま残ってますが、それが問題視されたことは無いと思います。

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