先日、年内の開業を早々に諦めた台北→桃園空港間のMRTですが、開通の見通しがたってきたようです。
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台湾交通省幹部いわく「来年3月までに開通」
台湾政府、交通部の王国材・政務次長は来年の2月から3月には開通したいと言っています。
桃園国際空港を利用する旅客の最も多い年末年始と台湾の旧正月(春節:今年は1月末)は見事にスルーして、その後の閑散期にひっそりと開通させるつもりなようです。まぁいきなり利用者の多いときに開通させてトラブルが起これば目も当てられない状況となるので仕方ないですが。
1,2月に利用する時はまたバスで空港まで移動しなければならず、バスにのるために30分以上待たされ、バスに乗っても50分位かかってしまいます。年末年始や旧正月なら、道路も渋滞してもっと時間がかかるかもしれません。その時期に旅行で台湾に来られる方は注意していただきたいと思います。
この桃園空港MRTが開通すれば、台北から桃園空港まで35分で行けるようになります。今までのバス移動に比べれば実質半分くらいの時間で行けるようになり大変便利になります。
ただ、今までこの空港MRTは2010年の開通予定から7度も延期をしており、今回の政府発表もはっきり言って信用できません。私も今度こそと思いながらいつも裏切られているので、過度な期待はしないようにしています。
台湾のプロ野球チームは空港MRTを「台湾のサグラダ・ファミリア」と形容
開通予定から6年もたち、一向に完成しない桃園メトロ(MRT)空港線を「台湾のサグラダファミリア」と形容していました。
桃園のサグラダファミリア「空港線」が開通すれば、台北駅・桃園空港から乗り換え無しでラミゴ本拠地の桃園棒球場へアクセスできます。次こそは開通延期にならないことを願います! https://t.co/tmSWXAy335
— ラミゴジャパン (@LamigoJapan) 2016年11月15日
そんな大げさなと笑ってしまいましたが、桃園に根拠地を置くプロ野球チーム「ラミゴ」には笑い事ではなさそうです。

妄想トラベラー サグラダ・ファミリアに魅せられて?バルセロナ 編
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MRTが無いと、桃園へのアクセスはかなり面倒くさくて時間もかかりますが、MRTができれば大都市の主要交通機関・台北MRTと直につながります。そうすれば観客も増えて業績もアップするので切実な願いでしょう。旅行者にとっては空港に行くための手段ですが、桃園空港MRT沿線の人たちにとっては主な日常の交通機関となるわけです。それを6年も延期されてはたまったものではないでしょう。
システムトラブルが続き、開通できない桃園メトロ(MRT)空港線ですが、かなりシステムも安定してきたとのこと。
与党・民進党のすることには何でも噛み付いてくる国民党の議員たちがまた難癖つけてきて計画が伸びなければ良いのですが。
【追記】2017年3月2日 桃園メトロ空港線 正式開業決定!
桃園メトロはサグラダ・ファミリアより早く開業しそうです。正式開業に先立ち、すでにプレ営業は始まっていて、一般の人ももうすぐ乗れるようになります。
台湾総統の蔡英文もプレ開業でいち早く乗り、大満足です。
空港行きの車両だけあって、スーツケースなど大きな荷物を置くところがあったり、ワイヤレス充電設備、無料高速Wi-Fiなどかなり便利になりそうです。