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台湾企業が無人化を進め、「無人レストラン」も誕生。最低賃金がジリジリ上がり、ストライキやデモが起こるため。鴻海も無人化進める。

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 台湾は最低賃金がジリジリと上がっています。日本がデフレに戻りつつあるのと反対に、台湾ではインフレ気味なので、賃金が上がらないと生活が立ち行かないのです。

サービス残業が蔓延し始める台湾

 台湾の企業は賃金を上げたとしても、日本の悪い習慣を見習ってサービス残業が増えてしまっています。労働条件も日々悪くなるばかりです。

 日本でもブラック企業やブラックバイトが日々問題になっていますが、台湾でもブラックなところで働いている人がネットに実情を暴露しているのをよく見ます。ひどい企業はバイトにもノルマを課し、遅刻や紙コップの破損くらいで罰金を払わせる悪質なところもあります。

立ち上がる台湾の労働者たち

 民進党の蔡英文総統に政権が変わり、台湾の人たちは意見を聞き入れてもらえるかもと、ストライキやデモが多発するようになりました。
 一番大きくて、国際的にも話題となった中華航空のストライキ。

www.koutetsuteki.com

 中華航空のストライキが成功を収めたため、それ以降日々労働者が立ち上がり、企業側と渡り合うようになりました。

突き上げられた企業は無人化を進める

 最低賃金がジリジリと上がり、メディアなどにも突き上げられた企業は無人化を進めるようになりました。

Robot

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 台北では店員のいない無人のレストランまでできました。無人と言っても、シェフはもちろん居て、補助の人が2人付くようです。しかし、注文を聞きに来たり、料理を運ぶ人はいません。客はタッチパネルで料理を選び、クレジットカードで支払います。こうして人件費を圧縮して、企業はかなりの利益をあげられるそうです。

 アメリカでもマクドナルドが同じような無人のセクションを作り、かなりうまくいっているようです。アメリカでも最近の若い人は人と接するのが面倒くさいと思う人が多いそうで、店員がいるところよりも無人のところをわざわざ選ぶアメリカ人もおおいとのこと。

 台湾の場合、アメリカ人のように人と接するのが面倒くさいと思う人はそんなに多くないと思います。しかし、台湾で生活するとわかりますが、台湾のレストランは注文間違いや、料理を注文してもオーダーが通ってなくて全然来なかったりすることが多発します。あまりにも多発するので、私は人が多いレストランにはあまり行かず、行ったとしてもセルフサービスのところを好みます。台湾の店員の中には接客態度が最悪な人もときどき見られるので、無人のレストランは案外流行るかもしれません。

服務業大缺工 「無人餐廳」省成本風潮起-民視新聞

シャープを買収した台湾の鴻海(ホンハイ)も無人化をすすめる

 先ごろ台湾の鴻海(ホンハイ:フォックスコングループ)がシャープを買収しましたが、この鴻海も無人化をすすめています。中国の鴻海工場は労働環境があまり良くなくて、自殺者が多いということで鴻海はよく槍玉に挙げられて来ました。

 鴻海はその批判に対して、労働環境を改善させるという選択肢ではなく、24時間休まず働けて文句も言わないロボットを工場に入れることにしました。シャープの社員もリストラしないと言っていたのに、今はその言葉を翻しています。シャープも技術だけ吸い取られて、人員はポイということにならないか心配です。

人材を大切にしない台湾企業の弱さ

 台湾の企業経営者は本当に人を大切にしません。人材という考えが希薄で、社員を部品くらいにしか思っていないフシがあります。私も高雄で働いていたときにはあまりに人間扱いされないのでびっくりしました。一般の台湾人は総じて親切なのに、台湾の経営者はかなり酷薄な人が多いです。台湾は科学技術力も高く、個々の能力は優れているのに、なかなか世界に進出するブランドというのが出てこないというのは、人材を重視していない結果なのではと思います。

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