評論家の宇野常寛氏が明日3月11日に台湾の淡江大学のシンポジウムで、台湾中興大学の陳國偉氏と「震災後の物語的想像力」という対談をします。
台湾文化研究学会2017学術大会
特設フォーラム
「震災後の物語的想像力」
宇野常寛(評論家) X 陳國偉(中興大学准教授)
日時:2017年3月11日
場所:台湾‧台北‧淡江大学https://t.co/5DGo0ULc77— 陳國偉Chen, Kuo Wei (@kuo_wei) 2017年3月3日
多彩な活動をする宇野常寛氏
宇野常寛氏は最近は日本テレビの『スッキリ』に出てたり、ラジオパーソナリティーをやっていたりと、多方面で活躍されています。
宇野氏のデビューは早川書房『SFマガジン』2007年7月号から連載された『ゼロ年代の想像力』です。
私はその連載を読んで、そのあまりの鋭い切り口と構想力に衝撃を受けて、図書館でリアルタイムで読めなかった分のバックナンバーを探してすべて読んだ思い出があります。
2008年に単行本化された書籍は2回通読していて、今また読んでいますが、読むたびに新しい発見があります。
それから10年、宇野常寛の著作はほぼすべて読んで、勝手に私淑しています。その宇野氏が台北に来るとあっては、万難を排してもいかざるを得ません。対談相手の陳國偉副教授も台湾のポップカルチャーに造詣が深い人みたいで、楽しみです。
國分功一郎氏も来台
宇野常寛氏の講演部分だけ聴きに行こうかなと思っていましたが、シンポジウムの予定表を見ると、なんと國分浩一郎氏も同じシンポジウムで講演をするとか。
講演のテーマは「311之後的民主與立憲主義(311後の民主と立憲主義)」。これもぜひ聴きたいです。
國分浩一郎の本は『哲学の先生と人生の話をしよう』という宇野常寛主催のメールマガジンに連載されたものを元に編集されたのを読んだことがあります。
重い相談にもそうでない相談にも真摯にクリアに回答していて、ハッとさせられまくりです。
相談に絡めてスピノザのことなんかも出てきます。スピノザは何度読んでもわかりにくい哲学者ですが、こういう人生相談にも応用できるとは目からウロコでした。
会場の淡江大学へのアクセス
淡江大学は台北から公共機関利用の場合、台北メトロ(MRT)の淡水駅からバスの27、28号線に乗れば行けます。淡水はレッドライン(紅線)の終点なので分かりやすいです。
なかなか宇野さんも国分さんも同時に海外で見られる機会は少ないので、お時間がある方はぜひ。
私は一週間近く続く寒さのため、風邪がずっと残ってますが、気合で治して行こうと思います。