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トランスアジア航空(復興航空)解散、海外で1万人以上が立ち往生。10万人が影響を受ける中、経営陣はインサイダー取引の疑い

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 昨日、トランスアジア航空(復興航空)の飛行機がすべて欠航となり、倒産するのではないかという記事を書きましたが、今日役員総会で会社の「解散」という決定がなされました。

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「倒産」ではなく「解散」という選択

 経済に疎いので、会社の「解散」というのは初めて聞きました。いろいろ調べてみると、このまま経営しても赤字を回復できる見通しが立たないため、倒産する前に会社をなくしてしまおうというのが解散のようです。

 トランスアジア航空は今年第3四半期までの損失が22億台湾元(約76億5000万円)となっており、資本金の約50億元(約174億円)ではもう持ちこたえられないという判断をしたのでしょう。

 資本金はまだ残っているので乗客や従業員、協力会社への保障などは十分に対応可能で最後の責任を果たすと言っています。

 しかし、すでにトランスアジア航空の飛行機で日本に行っているのに帰りの便が欠航となり、帰るに帰れなくて途方にくれている旅客が多数いるようです。日本以外でもこうして異国で立ち往生している人が1万人ちかくいるらしく、トランスアジア航空の無責任な欠航に憤っています。

興航無預警宣布解散 10萬旅客受影響-民視新聞

 国際線だけでなく、金門島や花蓮など台湾国内線の乗客も足止めされていて、10万人以上の人が影響を受けているとのこと。特に金門や花蓮はトランスアジア空港の便しかないため、他の航空会社のに乗るわけにもいかず、どうしようもないようです。

 日本では北海道が多大な影響を受けています。トランスアジア航空は北海道内で、2012年9月から新千歳、函館、旭川の3つの空港と、台湾とを結ぶ定期便を運航していて、週2往復から3往復、運航しています。特に旭川と台湾を結ぶ便はトランスアジア航空しか運行していないため、観光にも大打撃となります。

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 台湾人は雪を見たい人や、おいしい海産物を食べたいという人が多いため、北海道はたいへん人気があります。年末年始や春節(旧正月)に旅行計画を立てていた人も激怒しています。

インサイダー取引で株を売り抜けた悪徳経営者

 こうして利用客を混乱させているなか、トランスアジア航空の経営者たちは株が紙くずになる前に売り抜けたインサイダー取引の疑いがかかっています。

 台湾証券取引所の告発により、金融監督管理委員会や法務部(法務省)などが詳しい捜査を進めているそうです。今のトランスアジア航空の若き社長は墜落事故が起こるまでは「台湾航空業界の明日の星」といわれ持て囃され、高級車を乗り回していたそうですが、落ちるところまで落ちてしまいそうです。

 トランスアジア航空は台湾で初めての民間航空会社として1951年に設立され、破竹の勢いで成長してきました。しかし、安全軽視の墜落事故と、野放図な拡張戦略、中国頼みの経営戦略が災いして、ついに解散という憂き目になりました。

空難、擴張過快 興航恐走入歷史-民視新聞

 昨日の記事にも書きましたが、やはり2年連続の墜落事故というのが致命的です。台湾の大手チャイナ・エアライン(中華航空)も事故が多く、飛行中に機体が爆発してバラバラになるというひどい事故を起こしていますが、さすがに毎年死亡事故を起こしていたわけではないので、信頼を完全に失うという事態にまではいきませんでした。

www.koutetsuteki.com

 車載カメラがここまで普及し、偶然事故の決定的な瞬間を撮ってしまい、それがyoutubeやSNSで拡散され、いつまでもWEBに残るという状況がなければ、トランスアジア航空も解散までは至らなかったかもしれません。

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