台湾はもうすぐ端午節です。日本の端午の節句は「子供の日」で固定の日ですが、台湾では旧暦(太陰暦)で祝うため毎年日付が変わりますが、今年は新暦の6月9日となります。
端午の節句=粽(ちまき)を食べまくる日
もともと端午節の起源は、中国古代の憂国の詩人・屈原が汨羅という川に身を投げて自死した際、遺体が水の中で魚とかに食べられないよう粽(ちまき)を投げたのがはじまりです。その故事にちなんで今も粽を作っているのです。また、ドラゴンボートレースも屈原の遺体を船で探しまわっていたことが起源ですが、今の台湾では単なるボートレースとなり、留学生チームとかも参加しています。
日本と違い多種多様の粽(ちまき)があふれる台湾
日本だと粽(ちまき)はあまり普段食べられておらず、下のもののように長細くて甘いものが普通です。

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しかし、台湾や中国では下のもののようにピラミッドみたいな形をしていて、豚肉や卵の黄身が入っていて、しょっぱいものが普通です。

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また伝統的なものでは小豆が入った甘いモノや、客家独特のゼリーみたいな粽もあります。それだけでなく、台湾では毎年各食品会社やレストランなどが、独自に創作粽(ちまき)を作っており、端午節が近くなると粽の広告が街にあふれます。
キワモノ「臭脚粽(臭い脚ちまき)」
今年もまた色々な粽が現れましたが、特に注目されているのが「臭脚粽(臭い脚ちまき)」というとんでもない代物です。粽(ちまき)の中に臭豆腐が入っており、キツイ足の臭いがするとか、、
2016端午-南門攤商百粽宴 「臭腳粽」吸睛-民視新聞
油であげた臭豆腐はそんなに臭くないですが、煮込んだ臭豆腐はかなりきつい臭いがします。それを粽にいれてしまうとは。台湾人の臭豆腐へのこだわりは日本人が納豆にかける情熱に負けません。
台湾に来て1年半くらいは臭豆腐なんてとても食べられませんでしたが、今では毎日食べたいと思うほど好きになりました。この「臭脚粽(臭い脚チマキ)」も食べてみたいですが、普通の店では売ってなさそうで、この南門あたりまで行かないと食べられそうにないです。
しかし、上で書いたようにもともと粽(ちまき)を端午節に合わせて作った由来は、水の中の生物に食べさせるためです。「臭脚粽(臭い脚ちまき)」を食べる水棲生物はいないと思うので、本来の趣旨からはかなり離れてそうです。