文化

民俗学とはどのような学問なのでしょうか。研究方法と現代性などを解説します

民俗学は、文化の進んだ国や民族について、一般の庶民の人たちがつくりあげてきた文化が今までどのように発展してきたかを研究します。英語では「folklore:フォークロア」となります。

民間伝承の調査を通して、主に一般庶民の生活・文化の発展の歴史を対象とします。

民俗文化を外側からではなく、内側から明らかにしようとする学問といえます。現代の生活のなかにも伝承されている文化がどのように表現され、どのような形で存在し、どのように推移してきたかということを同国人的、同時代人的な感覚のなかで追究し、さらにそれぞれの理由を探求します。

進んだ庶民生活のなかに今もなお残っている古い文化の姿、いわゆる民俗や民間伝承というものを尋ねることを特色としています。

「民俗学」という語彙の元となった「フォークロア(folklore)」という言葉は1846年にイギリスの好古家 W.トムズが用いて以来、そのような民間伝承による文化遺産とそれを研究する学問をさす言葉として広く各国語に採用されました。

民俗学の研究方法

文献資料よりも現実に即したフィールドワークなどによって採取された民俗資料が重視されます。

しかし民俗資料と対比される文献資料にも、その当時の民俗の一端を明らかにするものは数多くあり、庶民生活の姿をその時代性とともに伝えてくれるものであるため、やはり文献資料も民俗学の貴重な資料となります。

文化の進歩というものは一国の一民族のうち、すべての人々に同じように現れるものではありません。

交通や通信の急速な進歩、教育の普及などとともに地域差はしだいに縮まってはいますが、現在においてもなおまだ都会と田舎との間には大きな格差があります。

都会ではすでに消えた古い文化が、辺境の僻地《へきち》へ行くとまだ残っており、その姿をとらえることができます。僻地でも若い人々より高年齢層のなかに古い文化の姿を探ることができます。

民俗学の現代性

民俗学は一国一民族の文化発展の歴史を探るものですが、民俗学の現代性を強調する人々も多くいます。

民俗学は、民間伝承のなかでも現代になお強い勢力をもち、現代生活に大きな影響を及ぼしているようなものを取り扱うべきだとするものです。

そのような今なお大きな影響を与えている民間伝承の研究がとくに貴重なことはいうまでもありません。

しかし現代生活の末端にかすかに生き続けていて、現代生活の移り変わりを理解するうえで無視できないものもあるため、そうした民俗の研究を民俗学の領域から排除することはできません。

民間伝承のなかには、現在に受け継がれながらも、その意味がほとんど分からないものが数多くあります。それらを多数集めて相互に比較研究することによって、意義が明らかになるものが少なくありません。このような考究は民俗学の重要な部分です。

民俗学が取り扱う「歴史」

民俗学における歴史は、従来の歴史とはかなり異なるものとなります。従来の歴史研究では、衣・食・住のようなものでも、最上流階級の宮廷における姿や宮殿の造りや服飾のことなどが主な考察対象です。

文学や美術についても、有名で傑出した巨匠の作品が取り上げられ、一般庶民に関心の深いものは無視されがちです。

対して民俗学では、上流の人たちかかわるものも無視はしませんが、とくに重要視するのは一般庶民の文化です。民主化の進行とともに民俗学的な研究はますます重要となるといえるでしょう。

人工知能【ChatGPT-4】で深く民俗学を理解する

Open AI社の大規模言語モデル・生成AIの最新モデルChatGPT-4に有料登録してみたので、民俗学についていろいろ聞いてみました。

サブカルチャー研究との親和性や未来の民俗学がどうなるかまで、色々と興味深い回答を示してくれています。参考にしてみてください。

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