梅雨があけると台北はとたんに暑くなり、気温は35度ちかくまで一気に上がります。37度近くまで上がることも珍しくありません。
雨もよく降るので湿度も高く、常にサウナの中にいるような状態です。
特に台北は盆地で風がほとんど吹かない上、ヒートアイランド現象やエアコン・車の排気で体感気温はさらに上がり、40度以上。
夜でも気温が30度を下回ることはまれで、寝るときもエアコンがないと寝苦しくて起きてしまいます。
対して南部の都市・高雄は海に面しており、風が吹くし平野なので夜はわりと過ごしやすくなります。
急に暑くなり、頭痛になる人続出
台湾が本格的に夏に入り暑くなるこの季節、いつも猛烈な頭痛に悩まされます。
もともと緊張性頭痛持ちなのですが、この時期の頭痛はそんな生易しいものではなく、頭のなかに金属の棒を差し込まれているような強烈な痛み。
その痛みは正常な思考ができなくなるレベルです。注意力も散漫になって、2日連続で傘を忘れて帰ってきてしまう始末(傘は2本ともなくしたところで回収できました)
いろいろ調べたら、こういう暑さから来る頭痛というのがあるそうです。
暑さが原因の頭痛はとにかく冷やす
こういう暑さから来る頭痛の原因は、暑すぎて自律神経や三叉神経がおかしくなったり、血流の流れがメチャクチャになることだそうです。
対処法はとにかく暑さから逃れて、冷やすことしかないようです。
ケチらずにクーラーを付けて、設定温度を26度位にすると、それだけで随分楽になります。さらにアイスノンなどで後頭部と首の間を冷やすと効果バツグンです。
頭部と首のマッサージも効果的
低気圧が原因の頭痛でもマッサージが効果的ですが、酷暑による頭痛にもマッサージは効きます。
鎮痛効果のあるペパーミント、ラベンダー、ローズマリー、マジョラム等の含まれるエッセンシャルオイル配合のアロマオイルで、とにかく押して気持ちのよいところをマッサージするとだいぶ楽になります。
特に効くところは、首と後頭部の付け根にある風池というツボと頭頂にある百会というところ。あとコメカミにもツボがあるので、そこをグリグリすると効きます。
台湾に来て初めての夏、暑すぎて頭痛になったとき、漢方医のところに行ったら首の付根(風池)をグリグリとされ、漢方成分を含んだ湿布をもらいました。
本場の漢方医学でもやはりツボへの刺激が重要なようです。
コーヒーを飲むと一時的に楽になる
緊張性頭痛に対して、カフェインを含むコーヒーなどを飲むと脳の血管が収縮されるため痛みが軽減されるので有効というのは有名な話ですが、暑さによる頭痛にも効きます。
同じカフェインならお茶でも良さそうですが、コーヒーのほうが鎮痛効果が高いように思います。
コーヒーの香り成分等が私には合っているのかもしれません。
日本から来たばかりの方は特にご注意を
台湾の強烈な暑さよって、留学や旅行等で来たばかりの人は体調が悪くなってしまう人がほとんどです。
猛烈な頭痛はとにかく冷やして、マッサージして、コーヒーを飲めば収まると思います。クーラーの効いたマッサージ屋で首と肩を重点的にほぐしてもらうのもいいですね。
足裏マッサージで足のツボを刺激してもらうのも良いでしょう。
もし他のところの調子がおかしくなったら、中医(漢方医)の診療所に駆け込んで、薬をもらうと良いと思います。
クレジットカードに保険がついていれば、後から補償してもらえますし、日本の健康保険で還付される場合もあります。
ただ、台湾の医療費は台湾の健康保険無しで日本の保険医療と同じくらいの値段ですので、払い戻しがなくてもダメージは少ないと思います。
酷暑による体調の悪化は、ほっておくと熱中症で命の危険にかかわることもあるので、早め早めに対処したほうが良いでしょう。